“編集ボタン”を望む声にCEOは?
2006年にリリースされ、140文字以内の短文“ツイート”を投稿するSNSのツイッター。手軽に思いを書き込めることで、日本でも多くの人に親しまれ広く浸透しているサービスだけれど、長い間ユーザーから寄せられている要望がある。
それは、“投稿されたツイートの編集を可能にして欲しい”というもの。“編集ボタン”導入を望む声が多く上がるなか、ツイッターの共同創業者でCEOのジャック・ドーシーが、米WiredのYouTube動画で、その可能性を直球回答した。
「答えはNOだね。みんな知っているように、1度メールを送ってしまったら取り消せないでしょ。僕たちはそのノリや感覚を維持したかったんだ。初期の時代のね」
もともと携帯電話のSMS(ショートメッセージ)のように短文を送受信できるサービスとしてローンチされたツイッター。生みの親であるジャックは、自身が立ち上げたSNSの従来の姿は変えたくないと話し、愛着をのぞかせた。
“編集ボタン”は、これからもナシ?
さらにジャックは、実際に後からツイートを書き換えられるような“編集ボタン”を導入すると、別の問題が発生することも指摘。例えば、ツイートが拡散されてから、内容を全く別のものに書き換えられてしまうことなどを懸念しているという。
誤字脱字などを直せるようにツイートボタンを押した後、30秒や1分だけ編集できる猶予期間を設けることも考えたが、そうなると送信自体を遅らせる必要があるため、今後も導入する可能性はないとコメント。
ジャックは、「1度ツイートしてしまえば、みんなが見られるようになるのさ」と語り、取り消したり編集したりできないメールのように、送る前に確認したり、一度考えたりすることが必要だと考えているよう。
ちなみに過去には、絶大な影響力をもつリアリティスターのキム・カーダシアンが、「編集ボタンが欲しい」と、ジャックに直接頼んでいたことがある。(フロントロウ編集部)