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2020年1月10日公開の映画『フォードvsフェラーリ』。キャストやセットに隠された意外なマメ知識を5つご紹介。(フロントロウ編集部)

大好評の『フォードvsフェラーリ』

 『フォードvsフェラーリ』は“ル・マン24時間レース”という、24時間におよぶ耐久レースに挑む人々の熱い挑戦が描かれた伝記映画で、アカデミー俳優のクリスチャン・ベールマット・デイモンが初共演。

 米映画批評サイトRotten Tomatoesでの批評家支持率は91%、観客による支持率は98%と、驚異の満足度を記録している。

 本作でクリスチャンは破天荒で超一流レーサーのケン・マイルズを、マットはル・マンで優勝した経験を持ちながらも、心臓病のせいでリタイヤを余儀なくされたキャロル・シェルビーを熱演。

 『フォードvsフェラーリ』は、2020年開催の第92回アカデミー賞に作品賞、音響編集賞、録音賞、編集賞の4部門でノミネートしている。

 そんな本作にまつわるマメ知識を5つご紹介。

1、ケン・マイルズの息子役、2017年にマット・デイモンの息子役を演じていた

 『フォードvsフェラーリ』でクリスチャン演じるケンの息子ピーター・マイルズを演じたノア・ジュプは、イギリス生まれの14歳の俳優。

画像: 1、ケン・マイルズの息子役、2017年にマット・デイモンの息子役を演じていた

 2015年にデビューしてからまだ5年弱の活動期間にもかかわらず、ドラマ『ダウントン・アビー』や映画『ワンダー 君は太陽』、映画『クワイエット・プレイス』など話題作に多数出演している、いま旬な若手俳優。

 実はノア、2017年にジョージ・クルーニーが監督を務めた映画『サバービコン 仮面を被った街』でマット演じる主人公の息子役を務めていた。

2、マット・デイモンがポルシェに乗っていた理由

 本作は『フォードvsフェラーリ』というタイトルにもかかわらず、マットが映画の序盤で乗っていた赤い車はポルシェ。

 ポルシェはドイツの車メーカーで、映画で登場したものはポルシェ・356という、クラシックなスポーツカーだけれど、シェルビーがこの車を愛用していたという理由で採用されたわけではない。

 映画でこの車が採用された本当の理由は、ポルシェ・356がとても頑丈だから!

 本当は他のヴィンテージカー(アストンマーティン・DB4)を使用するつもりだったものの、古い車のため故障がつづき、何度もつづくテイクに耐えられなかったという。

 そこで、倉庫からポルシェ・356をもってきて、銀色の車両を真っ赤に塗装して使用することにした。

3、車のクラッシュはCGではなく実写

 本作における車のクラッシュシーンは映画『ワイルド・スピード』シリーズで見られるようなCGだと思われがちだが、そうではない。正真正銘のクラッシュ事故が、実際の車で再現されている。

 ル・マンのシーンでクラッシュするフェラーリは、大砲から発射された空気によって実際に空中に浮かび上がったもの。

 何度も何度も繰り返し車を打ち上げたせいで、フェラーリは無残にもサーキット上に散らばり、撮影時、他の車は「本当のレース」のように残骸をよけて通らなければならず、とても危険だったそう。

 ジョンソンは「救急車が来てもおかしくなかった」と打ち明けた。

4、手配するのが大変だった車は“ケン・マイルズの木目の車”

 ジョンソンは、“手配するのが大変だった”車に、ケンが日常生活で乗っていた1960年代に生産されていた、木目の板がついたフォード・カントリー・スクワイアを挙げた。

 なぜなら、映画の中で使うために同じ車を2台作らなければならなかったから。

 しかも、最初のシーンで車のトランスミッションが故障。撮影が1日遅れればスタッフの給与などを含めて約1億円が飛んでしまうため、ヒヤヒヤする案件だったという。

5、クリスチャン・ベールはエンツォ・フェラーリを演じることになっていた

 『フォードvsフェラーリ』は、映画完成までに長い月日がかかっている。

画像: ©Twentieth Century-Fox / Album/Newscom

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 一番初めは、2011年、マイケル・マン監督がフォードとフェラーリの競争を舞台にした映画を作ることが発表されていたけれども、2013年に頓挫。

 その際クリスチャン・ベールはエンツォ・フェラーリ役として出演のオファーを受けていたものの、フェラーリ役を演じるために必要な体重の増量が与えられた時間内にはできないと判断し、降板したそう。

 しかしその後2018年、監督がジェームズ・マンゴールドに決定し、クリスチャンはケン・マイルズ役となり今回の映画が実現した。

 裏ではさまざまなドラマが起きていた映画『フォードvsフェラーリ』は、2020年1月10日から日本全国公開中。(フロントロウ編集部)

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