ジャンポール・ゴルチエが引退
ジェンダーレスで刺激的なデザインで“時代の寵児”などの呼び名で称されてきたフランス人デザイナーのジャンポール・ゴルチエ。
自身の名前をブランドにしたジャンポール・ゴルチエ(Jean Paul Gaultier)や、エルメス(Hermès)のデザイナーとして活躍したほか、マドンナのステージ衣装で最も有名な“コーンブラ”をデザインしてファッション業界に大きな功績を残したゴルチエは、今年でキャリア50年を迎える。
そんなゴルチエが、1月22日のゴルチエ・パリのオートクチュール・ファッションショーをもって、ファッション業界を引退することをツイッターで電撃発表した。
This show celebrating 50 years of my career will also be my last. But rest assured Haute Couture will continue with a new concept. pic.twitter.com/PJCC53K4tm
— Jean Paul Gaultier (@JPGaultier) January 17, 2020
「私の50年間のキャリアを祝福するショーであり、最後のショーでもある。今後のオートクチュールは新しいコンセプトのもと続いていきます」
パリス・ジャクソンがモデル復帰
パリのシャトレ座で行なわれたゴルチエ最後のファッションショーには、ジジ・ハディッドやベラ・ハディッド、イリーナ・シェイク、カーリー・クロス、ウィニー・ハーロウらトップモデルがランウェイを歩いた。
また、最近はシンガーとして活動していることのほうが多かった故マイケル・ジャクソンの愛娘のパリス・ジャクソンが久しぶりにモデルに復帰。
そのほかにも、元仏代表サッカー選手のジブリル・シセや、“バーレスクの女王”と言われるファッションアイコンのディタ・フォン・ティースといった様々なバックグラウンド、ルックスの人々がキャットウォークを歩き、ステージ上ではボーイ・ジョージのパフォーマンスが行なわれる豪華なファッションショーとなった。
多様性とサステイナブルを意識した同コレクションでは、ゴルチエが実際に着用していたジーンズを使ってデザインされたアイテムなどがあり、ゴルチエ本人がショーを訪れた観客に向かって服をリサイクルすることを呼びかけたという。(フロントロウ編集部)