2020年アカデミー賞で、Netflix作品として最も多い10ノミネートを獲得したマーティン・スコセッシ監督の映画『アイリッシュマン』。ロバート・デ・ニーロやジョー・ペシ、アル・パチーノという往年のスターが集結した本作の、台本の読み合わせ現場が公開された。(フロントロウ編集部)

『アイリッシュマン』とは?

 Netflixオリジナル映画『アイリッシュマン』は、巨匠マーティン・スコセッシによる伝記映画で、1950年代のアメリカに実在した凄腕ヒットマン“ジ・アイリッシュマン”の半生を描いた物語。

 重厚なストーリーや俳優陣の極上の演技で批評家から大絶賛を受け、ゴールデン・グローブ賞で5ノミネート、アカデミー賞で10ノミネートを達成。Netflixでは、配信開始後7日間の視聴世帯数が2600万世帯を突破するという大ヒットを記録した。

画像1: 『アイリッシュマン』とは?

 また、本作にはロバート・デ・ニーロやアル・パチーノ、ジョー・ペシなど、夢の大物俳優が参加している。

 デ・ニーロはスコセッシ監督の作品への参加経験は10回目、アル・パチーノとの共演経験は4回目(※)だれど、デ・ニーロとアル・パチーノとマーティン・スコセッシの3人がそろって同じ映画を作り上げたのは今回が初めて。

※1974年の『ゴッドファーザー PART II』では共演シーンはなかった。

画像2: 『アイリッシュマン』とは?

映画の台本「読み合わせ」の時点で豪華

 今回公開されたのは、映画の台本を俳優陣たちが読み上げる「読み合わせ」の現場。

画像1: 映画の台本「読み合わせ」の時点で豪華

 俳優にとっては映画の中でも初期段階にあたるこの作業だけれど、ロバート・デ・ニーロ、ジョー・ペシ、アル・パチーノ、マーティン・スコセッシが一堂に会しているという事実だけで、すでに豪華すぎる。

 映像の途中に流れてくる文字は台本の文章で、俳優たちがしっかりと台本通りに演技をしていることが分かる。

 『アイリッシュマン』は、約6,000人のエキストラや200以上のキャラクター、295カ所の撮影地が採用されていたため、脚本の執筆やロケーション・道具の準備、オーディションや撮影、編集など全てが完成するまでにかかった日数はなんと12年間だという。

 映像を見て分かるように、この読み合わせも2013年のもの。映画の企画が始まったのが2008年で、脚本の読み合わせが2013年、そして108日かかったという撮影が終わったのが2018年だと考えると、映画製作にはとんでもない時間がかけられていることが分かる。

 長年『アイリッシュマン』のような作品を作りたいと考え続けてきたスコセッシ監督にとっては悲願といってもよいだろう。

画像2: 映画の台本「読み合わせ」の時点で豪華

 そんな長い期間をかけて丹念に制作された映画『アイリッシュマン』は、Netflixで配信中。10のノミネートがある2020年アカデミー賞も見逃せない。(フロントロウ編集部)

※この記事では当初、アル・パチーノについて、「マーティン・スコセッシの作品に4度出演」と記載がありましたが、正しくは、「ロバート・デ・ニーロとの共演回数が4回」です。

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