『ジョーカー』でセットのグラフィックデザインを担当したデザイナーが、「救急車」に込めた思いを語った。(フロントロウ編集部)

『ジョーカー』の「救急車の裏」には…?

 2019年に10月に公開され、各映画賞を総ナメにしている映画『ジョーカー』。

画像: ⒸDC COMICS/DC ENTERTAINMENT / Album/Newscom

ⒸDC COMICS/DC ENTERTAINMENT / Album/Newscom

 主演ホアキン・フェニックスの演技が注目されているけれど、パトカーなどの小道具も丁寧にデザインされている。とくに、救急車の後ろにはDCコミックスファンがキュンとしてしまうデザインが。

 それは、ジョーカーの顔。

 じつは、映画『ジョーカー』でセットのグラフィックデザインを担当したクラウジオ・ジュリアーノは、クリストファー・ノーランのバットマン3部作の最終章『ダークナイト ライジング』のデザインも担当。

 DCコミックスの世界に馴染みのあるクラウジオだからこそ、『ジョーカー』のトッド・フィリップス監督が追い求めた世界観と、ファンの求める世界観をうまく繋ぐことに成功したよう。

 米Digital Artsに、クラウジオはこう語る。

「よく見ると、救急車のうしろにはジョーカーの顔があるんだよ!(ジョーカーの世界では)小道具も、すべての人や物に命を吹き込む手助けをする1つのキャラクターなんだ」

 ちなみに『ジョーカー』では、マーティン・スコセッシ監督の映画『タクシードライバー』と『キング・オブ・コメディ』へのオマージュがふんだんに盛り込まれたが、クラウジオは、スコセッシ監督の最新作『アイリッシュマン』のデザインも担当している。(フロントロウ編集部)

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