あの大物がテストビデオに出ていた
映画『キャッツ』といえば、同作のために開発された「デジタル・ファー・テクノロジー」と呼ばれる特殊な映像処理技術によって、本物の猫そっくりの毛並みや耳の動き方、ヒゲのそよぎ方まで再現されたリアルな映像が話題。
しかし、この技術が生み出される以前には、さまざまな方法を用いて試行錯誤が繰り広げられており、一時は、役者の全身を人工装具で多い、特殊メイクを施すという、よりアナログな手法で猫の姿を再現してみるという実験も行なわれたそう。
そんな初期の段階で、ある大物俳優がスクリーンテストを受けていたことが、同作にジェニエニドッツ役で出演する俳優のレベル・ウィルソンの発言により明らかに。
『キャッツ』への出演が決まり、おそらく全身に特殊メイクをするのだろうと覚悟を決めて撮影に臨んだものの、実際にセットに行ってみると、ほとんどデジタル技術により“猫化”すると知らされて拍子抜けしたというレベルは、米Playbillに当時のことを振り返り、こうコメント。
「きっと3~4時間くらいかけて特殊メイクをするんだろうなと思ってたの。だって、その前にアン・ハサウェイが全身フルメイクで出演したテストビデオを見ていたから」。
じつは、『キャッツ』を手がけたトム・フーパー監督の映画『レ・ミゼラブル』でアカデミー賞の助演女優賞を受賞したアン・ハサウェイが、全身に猫のフル装備を施した状態で『キャッツ』のテスト用の映像に出演していたのだそう。
アンが『キャッツ』への出演を希望していたのか、もしくは、フーパー監督から打診されてスクリーンテストに参加したかどうかは明らかにされていないが、制作初期の段階で同作に協力していたことは事実のよう。
その後、デジタル・ファー・テクノロジーが開発されたことで、人工装具や特殊メイクを使った撮影方法は不採用に。このテクノロジーを取り入れたことで、キャストたちは映像上の見た目と似た色のレオタード風の衣装や、画像合成用の緑色の特殊スーツなどを着用。さらに、顔や手にモーションキャプチャー用のドットを装着して撮影を行なった。
いまや幻となってしまった、猫姿のアンが出演するテストビデオが、一体どんな映像だったのか気になる! (フロントロウ編集部)