兄が知られざるエピソードを明かす
今年のグラミー賞で女性アーティストとして史上初めて主要4部門を制覇し、計5部問で受賞を果たした18歳のカリスマシンガー、ビリー・アイリッシュ。ファンだけでなく、ジャスティン・ビーバーやブルーノ・マーズといったアーティスト仲間からもその才能を褒め称えられているが、なかには彼女が若くして成功できたのは実力ではなく、ともに俳優である両親のコネがあったからというネガティブな意見も。
そういった批判的な声に対し、ビリーの兄で音楽プロデューサーのフィニアス・オコネルが、2人の両親は“俳優をやっていたことがある”というだけで、ショービズ界へのコネもなければふりかざすような権力もないとツイッターで反論。さらに、金銭面においてはむしろ彼らが両親をサポートしている側だと明かした。
フィニアスによると、彼がこの世に生を受けてから、両親が俳優業で生計を立てられるほど稼いでいたことはなく、ビリーとフィニアスがまだ子供だった頃は、父は米マテル社の作業員、母は教師として働いていたことを告白。家のローンも両親に代わって昨年フィニアスが完済したそうで、ビリーがアーティストとして活動を始めてからは、両親にツアーに同行してもらう代わりに、ツアースタッフとしてフルタイムで働くのと同等の給料を支払っていることを明らかに。
さすがにまだ10代の娘から金銭を受け取るのは気が引けるのか、両親は「タダで働く」と言っているそうだが、ビリーがそれを許さず、その対価としてツアー会場のステージの清掃を行うなどして、2人の音楽活動を陰で支えてくれているそう。
ちなみに、金銭的に苦労することはあっても、両親は「十分な愛情を注いでくれた」とフィニアスは補足している。また、両親のおかげで成功したわけでないが、ビリーと自分に「白人であることの特権(White Privilege)」があるのは事実であり、自分たちの力だけで成功したと言い切るのは「あまりにも傲慢だった」として、先ほど話に挙がったツイートをすべて削除した。(フロントロウ編集部)