海外でも“買い占め”の動き
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、日本ではドラッグストアからマクスや消毒液が消え、今度はトイレットペーパーなどの日用品を“買い占め”する動きが問題になっている。
日本で買い占めが問題になったのは、ネット上でトイレットペーパーが品薄になるといった誤った情報が拡散したことが原因になっているが、新型コロナウイルスの感染拡大が本格的に広がっているアメリカでも、品不足の不安感から同様の動きが起きている。
新型コロナウイルスの感染者の死者が初めて確認され、ワシントン州が緊急事態を宣言したアメリカでは、外出の頻度を減らすために日用品や食料品をいつもよりも多めに買う消費者が増えているという。
コストコの棚が空…
とくにうるう年を過ごした先週末は、会員制ウェアハウス・クラブのコストコ(Costco)に普段よりも多くの人が訪れ、開店前から行列ができる店舗もあった。コストコは感染対策のために入り口に“消毒係”を設けて営業している。
大容量が売りのコストコでも欠品する商品が増えているといい、SNS上にはマスク、トイレットペーパー、水コーナーが空っぽになった店舗内の動画や写真が続出。
米国疾病予防管理センターのロバート・レッドフィールド氏は、健康なアメリカ人であれば買い占めする必要はないとしているが、米Los Angeles Timesによるとコストコ、ウォルマートなどでは、棚が空になる店舗があり、とくに水、パスタや米、缶詰、ピーナッツバターといった長期間保存できる食料、紙類、消毒・除菌シートが飛ぶように売れているという。
欧米でも話題になっている買い占め騒動。日本における買い占め問題については、日本政府が冷静な購買を呼びかけている。(フロントロウ編集部)