新型コロナウイルスの影響で「有言実行」できず
映画『ワンダー・ウーマン』のガル・ガドットは、現在、『ワイルド・スピード』シリーズや『ジュマンジ』で知られるドウェイン・ジョンソン、『デッドプール』のライアン・レイノルズとの共演が話題のNetflixオリジナル映画『Red Notice(原題)』の撮影の真っ最中。
予算約200億円を投じて制作されている同作には、イタリアでの撮影シーンが含まれることが予定されていたが、新型コロナウイルスが猛威をふるう同地での撮影に関して、Netflixが別の候補地を検討しているという情報はフロントロウでもすでにお伝えした。
撮影の大半は米アトランタで行なわれている『Red Notice』だが、イタリアよりは厳戒態勢が敷かれているといった状況ではない同撮影場所への出演者たちの“通勤”に関しても、新型コロナウイルス感染拡大の影響がおよんでいることが明らかになった。
ガルといえば、ほかの多くのハリウッドセレブたちと同様、エココンシャスなことで知られている。
そんな彼女は、今年1月、地球環境保護の観点から、民間機の7倍ものCO2を排出すると言われる「プライベートジェットを利用しない」ことを米Peopleとのインタビューを通じて宣言。自らが行動で示すことで、8歳の長女と2歳の次女にとって、良いお手本となりたいと語っていた。
しかし、そんなガルが、『Red Notice』 の撮影が行われているアトランタにプライベートジェットを使って現地入りする姿が目撃。
宣言からわずか1カ月ほどにして、ガルが約束を破ってしまったのには、やむを得ない理由があった。
米TMZによると、『Red Notice』を制作するNetflixは、新型コロナウイルス感染への懸念から、ガルやドウェイン、ライアンといったキャストたちに、民間のフライトを利用せず、同社が用意したプライベートジェットを活用するよう指示。
ガルは、撮影期間中は、不本意ながら上からの指示に従い、自宅のあるロサンゼルスからアトランタまで、プライベートジェット使って移動しているということのよう。
1月のPeopleとのインタビューでは、「リサイクルをちゃんとすることはもちろん、ビニール袋の使用をやめたり、映画のプロモーション活動中は、プライベートジェットでの旅行をやめたり、自分たちが生活する地球にできるだけ恩返しができるように努めている」と家庭でのエコやサステナビリティに関する教育について語っていたガル。
新型コロナウイルス感染拡大の防止や自らの身の安全のために、自分の信条に反する行動を余儀なくされているのは、もちろん彼女のようなセレブたちだけではない。新型コロナウイルスの猛威が、人々の生活や経済活動だけでなく、地球環境にどのような悪影響をおよぼすこととなるのかにも不安が募る。(フロントロウ編集部)