『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』は呪われている?
人気スパイ映画『007』シリーズの25作目で、6代目ジェームズ・ボンドを演じるダニエル・クレイグのシリーズ卒業作として話題を集める映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』。前作から約5年ぶりの続編となる『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』は、第62回グラミー賞授賞式で、史上最年少、女性として初めて主要4部門を獲得したビリー・アイリッシュが主題歌を担当することでますます勢いをつけていたが、この作品が呪われていると巷でウワサされている。
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』が呪われているという噂は、監督交代のために公開が遅れた一件からはじまる。映画はもともと2019年に公開される予定だったが、当初監督を務める予定だったダニー・ボイルと制作陣がクリエイティブ面で意見がぶつかり、キャリー・フクナガに監督が交代。そのため当初の予定より公開が1年遅れ、2020年に公開が延期された。
その後、2019年5月にはダニエルがジャマイカの撮影中に脚を負傷。そのため、撮影が一時休止に追い込まれるというハプニングが発生。ダニエルはこの時の怪我について「浮き桟橋を走っていて、(地面が)濡れていたんだけど、それで滑って落ちてしまい足首が破裂したんだ。不幸にも以前にも同じ状況になったことがあり、腱断裂した感じが分かったよ。クソって感じだった」と、米Entertainment Weeklyに語っており、手術をすれば10週間で走る準備が出来ると言われたそうだが、実際には2週間で撮影に戻り、驚異の回復力を見せた。
そしてダニエルの怪我から約1ヵ月後。お次は撮影中にロンドンのスタジオであるパインウッド・スタジオ内で3回の爆発が発生。その衝撃で撮影施設が一部破損し、スタッフの1人が軽傷を負った。
さらには公開直前の3月に入ると、4月に公開予定だったものの新型コロナウイルスのため公開が約7ヵ月後ろ倒しにされることが決定。これで公開延期は、2度目となった。多くの映画が公開を延期するなか、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』がなかなか公開延期を発表しないため、しびれを切らしたファンたちが大手ファンサイトMI6-HQ.comを中心に公開とワールドプレミアの延期を求めたオープンレターが公開されたこともあった。
ダニエル、呪われている映画と言われ「イラっとした」
こうした数々の出来事から、呪われているとウワサされるうえに一部タブロイド誌でも呪われた映画と書かれた『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』。このウワサは主演のダニエルも知っていたようで、呪われた映画と言われたことについて英GQでコメントした。
ダニエルは、「イラっとした」と語っており、さらには「『僕たちの映画を呪うな』と思ったし、僕らはここでベストを尽くしている」とこのウワサに腹を立てていたことが明らかになった。
撮影や公開の中断・延期が続いたため、呪われた映画とまで言われてきた『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』。日本での公開は11月20日と決定している。(フロントロウ編集部)