あそこを大きくしたい
日本では細くなりたいと考える女性が多いけれど、海外ではダイナミックなボディも人気。カーダシアン/ジェンナー家のキム・カーダシアンや、カイリー・ジェンナーに憧れる人も多く、とくに彼女たちのボディで強調されるのが、そのお尻。大きくて垂れていないお尻を目指してエクササイズなどをする女性も多いけれど、美容系YouTuberの間で根拠のない楽な美容法が拡散される事態が起きた。
いくつかのYouTubeアカウントで勧められたその方法とは、バナナとワセリンを混ぜて、お尻に塗るというもの! あるYouTuberは、バナナを潰してワセリンと混ぜ、ペースト状になったらお尻に塗ることで、お尻のサイズが2倍になると宣伝。その動画はYouTube上で62万回以上も視聴された。さらに別のブロガーは、バナナとヨーグルトでも効果があるとし、その場合はお尻につけて擦ることとアドバイス。
プロたちが待った
なんとも信じがたいこの美容法だけれど…、信じられなくて正解のよう。手術ではなく、テクノロジーを駆使して体型を変える機会を提供する企業を経営するシャンテル・トンプソンは、英Ladbibleに「みんなが手術をしようとしないのは喜ばしいことだけれど、なにが効果があって、なにが単に時間の…、そしてバナナの無駄か現実的に考えるべきですね」とコメント。
イギリスを拠点とするダイアナ・ゴール医師も、「バナナはアレルギー反応が出やすいものですし、フルーツに含まれるプロテインは、アレルギー持ちの人にかゆみや炎症を引き起こします。反応は、発疹やかゆみなど軽度の症状から、命にかかわる病気などまで様々ですから、リスクは取らないことが最適ですね」と、この美容法は食べ物を無駄にするだけでなく、アレルギーの観点からも、トライするには値しないとアドバイスした。
間違った美容法は安全ではない
安全ではない美容法が巷で広まり、医師が警告を出したことは、2019年9月にもあった。この際にターゲットにされたのが、女性器のヒダ部分である小陰唇と大陰唇。女性器は他の人に相談しづらく、ゆえにその大きさや形、色に悩みを抱えてしまう人も少なくない。そこで女性が間違った情報を得て、危険な施術を受けてしまうことも。
この時には、シワやたるみを改善したり、唇をふっくらさせたりする時に使われるフィラー(充填剤)を小陰唇や大陰唇に注入し、サイズを大きくするという美容整形が一部の女性から注目されていた。それをうけて、アメリカのミレニアム世代から支持されるデジタルメディアRefinery29は、取り返しのつかない事態になるケースも多いことを伝え、「手軽にできる=安全」ではないと忠告する医師の発言を掲載した。(フロントロウ編集部)