美容成分は、組み合わせが大事
シミ、毛穴、くすみ、たるみ、ニキビなどのさまざまな肌悩みにアプローチする「美容成分」。
本来ならひとつずつ使うのが理想だけれど、肌悩みというものは複合的であることが多い。そのためそれぞれの肌悩みに合わせて“複数のスキンケア製品”を使い、いろんな「美容成分」を肌に塗り重ねているという人も多いのでは?

美容皮膚科医のミシェル・グリーン医師によると、たしかにスキンケア製品は、塗り重ねることでそれぞれの有効成分の効果を高められることがある。しかし、なかには一緒に使うと、かえって効果を半減させてしまう「美容成分」の組み合わせもあると米メディアByrdieでコメント。
そこで今回は、美容成分の効果を最大限に発揮させるために知っておきたい「NGな組み合わせ」と、それぞれの対処法をご紹介。
ビタミンC&レチノール
美容成分として人気が高い“ビタミンC”と“レチノール”。どちらも高い効果を発揮してくれるけれど、グリーン医師いわく、この2つは「併用すべきではない」とのこと。その理由についてグリーン医師は「同時に使うと、肌に刺激を与えることがあるから」だと話している。

オススメの使い方は、朝はビタミンCを使い、夜はレチノールを使うこと。
グリーン医師は「レチノールは(朝使うと)紫外線に反応して肌トラブルを起こしやすい。一方でビタミンCは、日焼け止めと組み合わせるとフリーラジカルや紫外線によく働くから、朝使うのがオススメ」と、それぞれ適切なタイミングで使うことで、お互いの持つ美肌効果を発揮できると明かした。
ビタミンC&フルーツ酸(AHA)
肌の透明感を上げたり、肌トラブルを改善したりするために、フルーツ酸を配合したピーリングを行なった後に、ビタミンC美容液を使う人も少なくない。
しかし、グリーン医師は「ビタミンCは、非常に不安定な成分でpHの変化に敏感。フルーツ酸(AHA)と一緒に使うと、肌への浸透が著しく低下する」と、2つを同時に使うと期待している効果が得られない可能性が高まるとコメント。

とくに肌が敏感な人は注意が必要だそうで、グリーン医師は「これらの成分は過剰なターンオーバーを引き起こすことがあり、同時に使うと肌に刺激を与える恐れがある」とも話している。
もし、どちらも使いたい場合は「基本的に、美容成分は“別々”に使用するのがオススメ。毎晩または1日おきに、それぞれの成分を交互に使用するのがベスト」とアドバイスした。
美肌に導いてくれる美容成分。専門家が教える正しい活用方法をマスターして、より健やかで美しい肌をゲットしてみて。(フロントロウ編集部)