外出禁止令が出されるイギリスで元アスリートの男性が自宅の庭で「フルマラソン」を完走。その“真の目的”に頭が下がる。(フロントロウ編集部)

自宅の庭でフルマラソン完走

 イギリス在住で元やり投げ英国王者のジェームズ・キャンベルが、全長6メートルほどの小さな自宅の庭でフルマラソンを完走するという、前代未聞の偉業を成し遂げた。

 4月1日に32歳のバースデーを迎えたジェームズは、前日にSNSを通じてこのアイディアをフォロワーたちに提示。「もしも1万リツイートを達成したら実行します」と宣言したジェームズのツイートは、20万件以上のリツイートを記録し、ジェームズは、自身の誕生日に合わせて有言実行した。

 この模様はユーチューブを通じてライブ配信。世界中のたくさんのユーザーたちが見守り、ご近所さんが庭を隔てるフェンスの隙間から声援を送るなか、ジェームズは約5時間かけて、7000回以上も自宅の庭を往復し、見事42.2キロを走り切った。


「真の目的」に喝采

 開催されたのが、奇しくも、4月1日のエイプリルフールだったこともあり、一見おふざけか、外出自粛中の運動不足解消、もしくは暇つぶしか何かと思われたジェームズのこのチャレンジは、じつは新型コロナウイルスの最前線で戦う医療従事者たちを支援する寄付金を集めるためのもの。

 オンラインチャリティサイト、JustGiving(ジャスト・ギビング)を通じて目標金額1万ポンド(約133万円)を募ったジェームズの呼びかけに対し、最終的には、その倍以上の2万7千ポンド(約365万円)の募金が集まった。

ジェームズの走行中の様子を収めた動画。

 ふと思いつきで行なった自身の企画に賛同し、たくさんの寄付と温かい応援を寄せてくれたフォロワーたちに、ジェームズは「リツイートしてくれた人、応援&寄付してくれた人、みなさんの反応に圧倒されました。感謝してもしきれません。こんなにたくさんの寄付金が集まるなんて!2万ポンド以上もですよ!どうかこれからもNHS(英国民保健サービス)への寄付をお願いします」と感謝の言葉を述べている。(フロントロウ編集部)

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