新型コロナウイルス感染拡大の影響で臨時休園の延長が決まった、米ディズニーランドの従業員の休業中の給与問題に意外な人物が救いの手を差し伸べた。(フロントロウ編集部)

臨時休園で収入ゼロの従業員に救世主が現れる

 カリフォルニア州アナハイムにあるディズニーランド・リゾートと、フロリダ州オーランドにあるウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート(以下ディズニーワールド)は、アメリカ国内で新型コロナウイルスの感染が拡大している影響で3月中旬から無期限で臨時休園している。

画像: 臨時休園前にゲストに別れの挨拶をするディズニーワールドの総支配人であるジョシュ・ダマロ氏とミッキー&ミニー。

臨時休園前にゲストに別れの挨拶をするディズニーワールドの総支配人であるジョシュ・ダマロ氏とミッキー&ミニー。

 米ディズニーは、時給制で勤務する“キャスト”と呼ばれる従業員たちの給与について、4月18日まで全額払い続けることを発表しているが、その後も閉園が続いた場合には、どのような策が講じられるのかは明らかにされていない。いっこうに新型コロナウイルスの終息が見えないため、再開時期の見通しもたっておらず、自宅待機を続ける従業員たちは今後への危機感を募らせている。

 ディズニーワールド内のディズニー・ボードウォークにあるバー「ジェリーロールズ(Jerryrolls)」でウェイトレスとして働く、サマンサ・ジェイコブソンもその1人だった。ディズニーワールドが休園しているあいだは、ディズニー・ボードウォークにある店もすべて閉まっているため、サマンサも休業を余儀なくされたが、彼女はいわゆるキャストではないため、ディズニーが発表した休業補償の対象外。

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 “仕事もなければ、収入もない…”そんな現在の苦しい状況をツイッターでつぶやいたところ、このツイートが「ある人物」の目に留まることとなった。その人物とは、過去に10度のグラミー賞受賞歴がある超人気シンガーのテイラー・スウィフト

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 じつは、サマンサは過去に28回もテイラーのコンサートに行ったことがあるというほど筋金入りの“スウィフティー(※テイラーのファンの愛称)”で、テイラーはサマンサが自身の熱狂的なファンであることをネットを通して知っていた。サマンサによると、彼女の危機的状況を知ったテイラーからDMを通じて、「サマンサへ。あなたのツイッターを見て生活費の支払いに不安を感じてることを知り、あなたの助けになりたいと思った。あなたにどうやってこの3,000ドルを渡せばいいかしら?PayPal(ペイパル)のアカウントは持ってる?愛を込めて、テイラーより」というメッセージが送られてきたという。

 テイラーはサマンサ以外にも、同じ方法で何度か個人レベルでの寄付を行なっており、SNSに「新型コロナウイルスの影響で仕事ができず、このままでは4月以降の家賃を払うことができない」という内容の長文を投稿し、寄付を募っていたニューヨーク在住の女性に自身が運営するテイラー・ネイション合同会社(TaylorNation LLC)を通じて3,000ドル(約30万円)を送金したことなどがわかっている。

 ちなみに、まさか自分の声がテイラーに届くとは思っていなかったサマンサは、予想外の展開にツイッターで「嘘でしょ⁉︎」とつぶやくなどかなり動揺している様子だった。(フロントロウ編集部)

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