美容好きほど、保湿しすぎてる?
スキンケアの専門家であるアリス・ジェンキンスによると、基礎化粧品を使って肌トラブルを起こす主な理由は、肌に合わない製品を使うことにあるけれど、もうひとつの問題点が、保湿をしすぎる傾向にあること。
アリスは「実際、日常的に保湿クリームを使う必要がある人は全体のわずか15%。しかもほとんどが生まれつき乾燥した肌をしていて、正常に機能していない人たちばかりなの」と米メディアGlamourでコメント。
また、保湿クリームは、多く使うほど保湿効果が上がると思われがちだけれど、これは大きな誤解。アリスは「私たちの肌は、表面に付着したものを60%ほどしか吸収できない。だから必要以上に塗ってしまうと、毛穴を塞いだり、肌のバリアやその働きに影響を与えたりすることがある」と明かした。
さらに、複数の基礎化粧品を使いすぎるのも、肌に余計な負担をかけるため、あまりオススメしないそう。「組み合わせや使い方によっては、皮脂の過剰分泌を引き起こし、炎症、毛穴のつまり、赤み、色素沈着、にきびなどの原因となる恐れがある」とアリスは指摘している。
話題のスキップケアとは?
そんな基礎化粧品の使いすぎや保湿のしすぎなどの“過剰なケア”を防ぐために考案され、海外でいま話題となっているスキンケアのトレンドが「スキップケア」。
その名の通り、不必要な基礎化粧品をスキップし、必要最低限のものだけでスキンケアをすることで、肌に余計な負担をかけずに、肌本来の力を最大限に引き出すことを目的としている。
基礎化粧品は、3つに絞る!
スキップケアの基本は、なるべく少ない基礎化粧品を使うこと。理想としては、多くても3つのアイテムに絞るのが理想だとされている。最も一般的とされているのが、「クレンジング、化粧水、保湿 」のシンプルな組み合わせ。
しかし、これはあくまでベーシックな組み合わせであり、肌タイプによっては「クレンジング、ピーリング、美容液」の方が効果的など、自分の肌に合わせて微調整をする必要があるとアリスは言う。
専門家がオススメする組み合わせ
アリスがオススメする組み合わせは「クレンジング、美容液、乳液」の3つ。
なかでも、どの肌タイプにも共通して必要なのが「クレンジング」。アリスは「クレンジングは、スキンケアのなかで最も重要。メイクや汚れをきちんと落とさないと、毛穴を詰まらせたり、古い角質が残ったりして、結果として肌がベタベタして、くすんだ感じになってしまうの」と説明。
肌をスッキリ洗い流したら、次にレチノールやビタミンCなどの有効成分を配合した「美容液」で肌にうるおいを与え、最後に紫外線をカットするSPF効果の高い「UV乳液」で保湿をしてフィニッシュ。
アリスいわく、スキップケアを上手に活用するポイントは、自分の肌状態を理解し、本当に必要なものだけを使うこと。また、なるべく少ない基礎化粧品を使った方が、肌トラブルを起こすリスクが低くなるそうなので、心当たりがある人は普段のスキンケアを見直してみて。(フロントロウ編集部)