ファッションブランドもマスク製造に乗り出す
新型コロナウイルスのパンデミックをうけて、日常的にマスクをつける習慣のある日本以外の国々でも、多くの人々がマスクを身につけるようになっている。その影響でマスクが世界的に品薄になっており、マスクが必須の医療現場というウイルスとの闘いの最前線ですら、マスクが手に入れられなくなっている所もある。
そんな危機的状況のなか、多くのファッションブランドがマスクの製造に着手し、マスクができるだけ多くの人の手にわたるよう活動している。しかしさすがファッションブランド、ストックしてあった布がファッショナブルすぎるがゆえに、ウイルス対策にかかわらず購入したくなってしまうような、おしゃれなマスクが誕生している。
Johnny Was(ジョニー・ワズ)
アメリカのロサンゼルスを拠点とするファッションブランドのジョニー・ワズは、1万枚のマスクを、病院やフードバンクで働く人々へ寄付した。ロサンゼルスの夕日に似合うエキゾチックな花柄が特徴のブランドらしく、マスクにも大きな花柄がプリントされた生地が使用された。このマスクは、ジョニー・ワズのオンラインショップでも購入可能。
Dior(ディオール)
フランスの高級ファッションメゾンであるディオールも、職人たちの手作業でマスクを制作。最前線で闘う人々への感謝、そして支援のために、閉鎖していたアトリエを開けたという。白の生地にブラックのゴム紐という、シンプルなのにスタイリッシュなマスクは、さすがディオールとしか言いようがない。
Love Your Melon(ラブ・ユア・メロン)
売上の50%をがんと闘う子どもたちのために寄付している帽子のブランド、ラブ・ユア・メロンは、子ども用と大人用という2種類のコットンマスクを制作。小児病院をはじめ、子どもたちのケアホームで働く人々や生活している子どもたち、そしてその親のために寄付するという。
HELMSTEDT(ヘルムシュテット)
マジカルな世界観で知られるデンマーク発のファッションブランド、ヘルムシュテットは洋服の生地と同柄のマスクを制作して販売。コットンシルク素材のマスクは着け心地が最高なのは間違いない。利益はすべて、WHO(世界保健機関)の基金The COVID-19 Solidarity Response Fundに寄付される。
Katie May(ケイティ・メイ)
ブライダルブランドのケイティ・メイは、ウェディングドレスやイブニングドレスに使用されるラグジュアリーなスパンコール生地や、レース生地をマスクに。高級感漂うこのマスクはケイティ・メイのオンラインショップで、25ドルから45ドル(約2,800円から5,000円)で購入可能。1枚のマスクが購入されるごとに、地元警察に3個のマスクが寄付される。
Collina Strada(コリーナ・ストラーダ)
カラフルで元気なスタイルで知られるファッションブランド、コリーナ・ストラーダは、オンラインショッピング1回につき1枚のマスクも送付している。パープルピンクやイエローのチェック柄や、花柄のカラフルなマスクは、ブランドのファンにはたまらない。
Christine Shirley Sewing & DesignStudio(クリスティン・シャーリー)
裁縫を学ぶことの出来るソーイング&デザインスタジオであるクリスティン・シャーリー・ソーイング&デザインスタジオは、医療現場で働く人々のために出来ることがしたいと、クラウドファンディングで資金を募り、マスク制作を開始。彼女たちのクラウドファンディングには大きな反響があり、現在では一般の人々もオンラインショップからマスクを購入することができる。
New Balance(ニューバランス)
スニーカーでお馴染みのニューバランスは、そのデザインスタイルを忘れない個性的なマスクを制作。アメリカ各地の工場を開けて作られており、医療現場に寄付される。(フロントロウ編集部)