枝毛はカットするだけじゃダメ?
毎日きちんとケアしていても、気づくとできてしまう「枝毛」や「切れ毛」。
髪はほとんどがタンパク質で出来ているため、ダメージによって毛先が裂けてしまうと、再びくっつくことはなく、結局のところカットするしか方法はない。
しかし、ヘアスタイリストによると、枝毛や切れ毛というものは、髪からのダメージサインであり、毛先を切るだけでは枝毛、切れ毛の根本的な解決にはならないという。また数週間、数ヶ月後に新しい枝毛を見つけては、同じことを繰り返すだけだと専門家たちは口を揃えて言う。
そこで今回は、枝毛、切れ毛の目立つダメージ髪を正しくケアする方法と、実は髪にダメージを与えているNG習慣をセレブ御用達のヘアスタイリストたちが紹介した。
1.シャワーの温度に注意
熱めのシャワーを浴びるのが好きという人も多いと思うけれど、実は熱めのお湯は、頭皮と髪にとってはあまり好ましくない。
ニューヨークでヘアサロンを営むヘアスタイリストのアルセン・グルゴフは「熱すぎるお湯は、キューティクルを必要以上に膨らませて、毛先を裂けやすくする」と米メディアByrdieでコメント。キューティクルが開いてしまうと、髪に必要な栄養成分まで流れてしまうため、なるべく“ぬるめのお湯”で髪をすすぐようアドバイスした。
2.ヘアマスクで補修
先ほども述べたとおり、髪には自己再生能力が無い。そのため、枝毛や切れ毛を繰り返さないためにも、外側から栄養を与えて髪を補修・保湿することが美髪への近道。
オススメは髪の集中補修に特化した「へアマスク」や「ヘアパック」。髪の内部にタンパク質や保湿・補修成分を届け、ヘアカラーやブリーチ、紫外線ダメージ、ドライヤーの熱などで傷んだ髪を蘇らせる効果があるという。
ヘアパックをする時にひとつだけ気をつけたいのが「放置時間」。長く置いたほうが浸透率がアップしそうだと思われがちだけれど、プロによるとこれは間違い。余計に髪が乾燥したり、頭皮にダメージを与えることがあるため、商品の説明書通りの放置時間で行なうのがベストだと忠告した。
3.ヘアオイルで保湿、保護
ヘアパックで髪を補修したら、今度はヘアオイルで髪を保湿、保護。ヘアスタイリストのヌンツィオ・サヴィアーノによると、ココナッツやアルガンなどのヘアオイルは、パサついた髪にうるおいとツヤを与えてくれるだけでなく、ドライヤーなどの熱ダメージからも髪を保護してくれるそう。
正しいヘアオイルのつけ方について、ヌンツィオは「ヘアオイルは手で揉んで温めてから毛先に塗布するのがオススメ。(ヘアオイルを)温めることで、髪のキューティクルが開きやすくなり、オイルがより髪に浸透しやすくなる」と説明。
また、ヘアオイルは髪を分けながら少量ずつ塗るのもポイント。ヌンツィオいわく、一気に塗ると髪がベタついたり、塗り残しがでてきたりするため、少しずつ丁寧に塗るのがコツだともつけ加えた。
どんなに頑固な枝毛、切れ毛でも、正しくケアしていれば徐々に改善されていくもの。プロのアドバイスを参考に艶やかで健康的な髪をゲットしてみて。(フロントロウ編集部)