プロがススメる肩のストレッチ
新型コロナウイルス対策としての在宅ワークなど、今までとは違う環境での業務により肩こりに悩む人が増えているという。
そんな多くの人が悩んでいる肩こりを解消する方法を教えてくれるのは、モデルのオリビア・カルポや女優のケイト・ボスワースなど多くのセレブに愛されるフィットネススタジオ「P.volve」でマスターインストラクターを務めるアンジェロ・グリンセリ。
機能的なフィットネスメニューの考案に定評のあり、生活習慣のアドバイスも行なうアンジェロは、「パソコンに向かっている姿勢が続くと肩と背中が丸くなり、肩や周りの筋肉の稼動域が狭くなることで肩こりを引き起こしてしまう」と米メディアByrdieでコメント。
ほかにもストレスや不安、日々のスマホを見る動作など、さまざまな理由によって、肩や首が凝り固まり肩こりを悪化させているそう。
「P.volve」でマスターインストラクターを務めるアンジェロ・グリンセリ
アンジェロいわく、肩こりを改善するために大切なのは1日のうちに何度か深呼吸をすること、そして肩の稼動域を広めて緊張をほぐすストレッチを取り入れることだという。アンジェロがススメる肩こり解消エクササイズをご紹介。
猫のねじりのポーズ
このストレッチは、肩甲骨のまわりをほぐすことで肩こりの症状を和らげる効果がある、猫のねじりポーズ。ゆっくりと深呼吸することでリラックスもできるので、呼吸を意識して行なって。
ステップ1:まず四つん這いの姿勢になったら、両手を前の方に歩かせていく。お尻はヒザの真上にセットしたまま、お尻から指の先がまっすぐ一直線になるまで手を前に伸ばして。
ステップ2:左手を右腕の下を通してまっすぐ右側の方に伸ばし、左肩と左腕を床につけ、左耳も床につける。左肩は頭の延長線上あたりに置くイメージで。5回くらい深呼吸をしたら1の姿勢に戻り、反対側も同様に行なう。
ハンズ・ビハインドバック
手を後ろに組んで行なうこの動きは、スマホやパソコンを長時間使うことで肩が内側に入ったまま凝り固まってしまう「巻き肩」を改善するストレッチ。
ステップ1:正座して手を後ろで組み、組んだ手を床の方に引き下げるようにして胸を張る。
ステップ2:首をゆっくりと後ろに倒して静止。つぎにまたゆっくりと首を前に戻し、これを10回繰り返して行なう。胸を張るときは、肩甲骨同士を寄せるようにし、肩甲骨で背中から胸を押し上げるようなイメージで胸を開いて。
ロングアームチェストストレッチ
少し複雑に見えるこのストレッチは、体をひねって腕を伸ばすことで肩や首まわりの緊張ほぐしてくれる。
ステップ1:まずは自分の横に壁があり、十分なスペースがとれる場所を選ぶ。
ステップ2:壁を左側にし、壁に近い場所で左足を後ろに引いてヒザを床につき、右足は前に出してヒザを曲げる。
ステップ3:上半身を左側にひねり上半身だけ壁の方を向いたら、左腕を肩の高さで左側にまっすぐ伸ばし、手のひらが壁につく形でできるだけ腕を壁につける。顔は壁の方に向ける。ゆっくりと5回ほど深呼吸したら、ステップ1から反対側の動きにして同様に行なう。
バランスをとるのが難しかったり、腰回りなどに負担を感じる場合は、壁の横に立った状態で上半身だけマネするかたちで始めてみてもOK。
肩や首の緊張をほぐし、肩こりを和らげるストレッチ。肩こりに悩んでいる人はぜひ行なってみて。(フロントロウ編集部)