ビリー・アイリッシュがグラミー賞を振り返る
ビリー・アイリッシュがまだ17歳だった2019年にリリースしたデビューアルバム『ホエン・ウィ・オール・フォール・アスリープ、ホエア・ドゥ・ウィ・ゴー?』は、数々の歴史を塗り替えるほど大ヒットし、ビリーと兄でプロデューサーのフィニアス・オコネルを一躍スターダムにのし上がらせた作品。
その後、2020年に行なわれた第62回グラミー賞授賞式では、史上最年少、女性として初めて最優秀レコード賞、最優秀アルバム賞、最優秀新人賞、最優秀楽曲賞の主要4部門の全てを受賞し、それに加え最優秀ポップ・ヴォーカル・アルバムを獲得。そのためビリーは、初ノミネートにしてグラミー賞で6部門中5部門を受賞した。
わずか18歳にして音楽界で最も権威があると言われるグラミー賞を5つも受賞し、さらに主要4部門を総なめにしたため、その結果に納得いかない一部のファンからはバッシングされてしまうこともあったビリー。
グラミー賞主要4部門を受賞し、世間の見方がこれまでとガラッと変わったビリー。そんな彼女が、英Dazedのインタビューでグラミー賞を受賞した時のことを振り返った。
ビリーは主要4部門のラストの賞の受賞者を読み上げられた時のことについて、「私は死ぬほどびっくりした。そして恥ずかしかったの。まじで恥ずかしかった。目の前にはアリアナ・グランデやラナ・デル・レイがいるし、ビヨンセもノミネートされていたのに私が受賞したの。私は『ノー…』って感じだった。私は(受賞するのに)値しない。彼女たちが受賞するべき」と語り、自分ですら驚いたとコメント。
実際ビリーは、最後の最後に発表された年間最優秀アルバム賞の受賞者の名前が読み上げられる際、「お願い、私じゃありませんように。お願いだから」という言葉をつぶやいていたのが目撃されている。
さらにステージ上でスピーチした際も「この賞はアリアナが受賞するべきだったと思う。(アリアナのアルバムは)ほかのどんなものよりもこの栄光を手にするべき。愛しているわ」と、同じく年間最優秀アルバム賞にノミネートされていたアリアナ・グランデにトロフィーがいくべきだったと強調した。
billie accepting “album of the year” at the 62nd annual #GRAMMYs pic.twitter.com/z0qEBYKaoj
— billie eilish source (@billiesource) January 27, 2020
誰もがビリーの才能を認めたからこそ成しえた史上最年少、女性として初めてのグラミー賞主要4部門という記録。しかし受賞者であるビリーはいたって謙虚で、グラミー賞主要4部門を受賞したからといっておごることなく、音楽活動に勤しみ、現在は2枚目のアルバムを制作中ということを明かしている。(フロントロウ編集部)
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