シャーリーズ・セロン
3歳の子供に「私は男の子ではない」と言われ
ジャクソンとオーガストという2人の子供のシングルマザーである俳優のシャーリーズ・セロン。男児として生まれたジャクソンちゃんが当時3歳の時、「私は男の子じゃない!」と本人に言われたそうで、それ以来、ジャクソンちゃんを娘として育てている。
「子供たちが誰になりたいかは、私が決めることじゃない。子供たちの存在を祝福し、子供たちを愛し、子供たちがなりたい人間になれるよう手助けしてあげることが親としての私の仕事。子供たちがなりたい自分になれる権利を持てるよう、私は自分ができる最大限のことをして子供たちを守るつもりです」
シャーリーズはその後、「母親として、みんなが彼女に適した代名詞を使ってくれるとありがたいと知らせることが重要だと思った」という理由で、メディアを通して世間にもジャクソンちゃんが現在は女児として生きていることを告白した。
シェール
息子の変化には葛藤があった
LGBTQ+アイコンである大物シンガーのシェールは、昔からLGBTQ+コミュニティを応援するアライ。しかしそんなシェールでさえ、女性として生まれた子供が男性に生まれ変わることにした時には心の葛藤があったという。現在は男性のチャズとして生きる息子について、2013年に米The Sunday Timesでこう語った。
「チャズから『自分はこう(性転換)したい』と言われた時には、とくに苦しみませんでした。しかしいざそれが始まってみると、母親としては奇妙な変化なんです」
そう言って、子供がトランスジェンダーであることはすんなり受け入れられたものの、実際に一人娘が変わっていく姿を見ることは母親として葛藤があったと、正直な気持ちを明かしたシェール。
しかし続けて、「今は一緒に思い出を作っているから、良い感じになってきている。最近は前よりもっと楽しくなった」と、子供がありのままの自分として生きられるようになってから親子関係がさらに良くなったとつけ足した。
マーシャ・ゲイ・ハーデン
自分の子供はストレートだと“思い込んで”いた
映画『ポロック 2人だけのアトリエ』でアカデミー助演女優賞を受賞したマーシャ・ゲイ・ハーデンは、当時14歳の1人息子ハドソンがゲイであることを2018年に世間に公表した。
「ほとんどの人が、自分が生んだ子供はストレートであると考えます。どんな理由からくるか分からないけど、(親が持つ)思い込みですよね」
そうトーク番組『ルポール』で明かしたマーシャは、当初は息子をストレートだと“思い込んでいた”そう。しかし息子の行動から“もしかして”という考えが芽生え、息子からカミングアウトされる前から予兆を感じていたという。そんなマーシャは息子のセクシャリティを受け入れ、メイクアップが大好きな息子のYouTubeチャンネルにメイクモデルとして出演するなど、息子を全面的にサポートしている。
マジック・ジョンソン
LGBTQ+の子供を持つ親にアドバイス
NBAスターのマジック・ジョンソンは、息子E・J・ジョンソンが17歳の時に息子からゲイであることをカミングアウトされたという。息子の告白を心から受け入れたというマジックは、トーク番組『エレンの部屋』で、子供にLGBTQ+であることをカミングアウトされた親たちにこうアドバイスした。
「娘や息子がどんな人間になるべきか、どんな人間になりたいかということを親が決めようとしないということだと思います。どんな人間であろうと、何を決断しようと、愛するということだと思います」
「あなたが自分の子供を応援してあげなくてはいけません。なぜなら、世界には彼らの迫害する人がたくさんいるのだから。あなたがサポートしてあげなくてはいけません。だってあなたが応援しないなら、誰が彼らを応援し愛するというんですか?」
ベリンダ・カーライル
将来の不安が頭をよぎった
子供がセクシャル・マイノリティだと知ったとき、親心から不安や心配が先行してしまう。元ゴーゴーズのヴォーカルであるベリンダ・カーライルは、当時14歳の息子ジェームズにゲイだとカミングアウトされた時、そんな状況に陥ったことを2017年に米Desert Sunに明かした。
「高校の頃からほとんどの友達がゲイやレズビアンだったから、(LGBTQ+が直面する)問題については分かっていました。でもそれが、息子や娘、親戚といった近い存在だと、衝撃があるんです」
「(息子がゲイだと知って)まず最初に思ったのは、この世界において彼にどのような困難が待ち受けているのかということ。ストレートの人よりもLGBTQの人にとっての方が困難である場合が多いのですから」
そう語るベリンダは、だったらそんな息子が住みやすい世の中になるよう親としてできる限りのことをしようと、今では、LGBTQ+コミュニティのアライとして権利向上運動やチャリティを支援している。
ローリー・フィーク
最初は受け入れられなかった
カントリーミュージシャンのローリー・フィークは、同性愛は悪であるという宗教上の教えが理由で、娘に、「親友の女友達は実は恋人」だと告白された時は「自分の宗教上の考えとあまりに相反するものすぎて、最初は良いリアクションができませんでした」と、米情報番組『トゥデイ』で振り返る。
「娘に『私のことまだ愛してくれる?』と聞かれて、正直にいうと、最初のリアクションは『できないと思う』というものだった」
「自問しました。娘に『ダメだ、お前が私と同じ考えになるまで絶縁だ』と言って娘を拒絶するべきなのか?とね」
「(受け入れた今は)これは彼女の人生で、彼女の選択で、彼女の信仰で、たとえ難しい時や同意しない時や理解できない時でさえ彼女を愛するのが自分の責任だと考えるようにしています」
「今でも娘を愛しています。今でも娘を心の底から愛せています」
そう、当初の“良くなかった”というリアクションから、受け入れるまでの過程を明かしたローリー。その後2018年に、娘ホーピーは父ローリーの所有する牧場で長年の恋人である女性と結婚式を挙げた。
サリー・フィールド
息子にヒカれるほど支持している
ドラマ『ブラザーズ&シスターズ』でエミー賞、映画『ノーマ・レイ』と『プレイス・イン・ザ・ハート』で2度アカデミー賞を受賞したサリー・フィールドは、息子に同性愛者だとカミングアウトされた時、息子の想像以上の反応をしたという。ライター兼プロデューサーとして活躍する息子サムは、LGBTQ+のチャリティガラでこう明かした。
(息子談)「自分がカミングアウトしたとき、母は一切動じませんでした。それどころか、母は大喜びしていました。母にとって僕がゲイであることは、また新たに一つ僕の魅力を発見したことだったのです。母はこれ以上にないくらい僕を応援してくれています。実際のところ、もう少し控えめにして欲しいくらいです」
そう冗談交じりに息子に称えられたサリーは、息子の彼氏探しにもノリノリ。息子の憧れのフィギュアスケート選手のアダム・リッポンと息子をくっつけようと、ツイッターでアダムに公開アプローチしたことも!サポートしすぎて息子を赤面させることもあるというサリーは、2012年には米国最大のLGBTQ+擁護団体HRCからアライ賞を授与された。
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(フロントロウ 編集部)