Netflixドラマ『ストレンジャー・シングス』のマヤ・ホークが、「親の世代ってただただウザい」と語る。その理由に耳を傾けたほうが良いわけとは?(フロントロウ編集部)

マヤ・ホークのいらだち

 Netflixの大人気ドラマで、2019年にネットフリックス上で「最も視聴されたドラマ」の座を誇る『ストレンジャー・シングス 未知の世界』。シーズン3で登場した新キャラクターのロビンを演じたマヤ・ホークは、主役イレブン役のミリー・ボビー・ブラウンや、スティーブ役ジョー・キーリーに負けないほどの人気を博した。

画像: ニューヨークで行なわれた『ストレンジャー・シングス』のスクリーニングに参加したマヤ・ホーク(左から2番目)。

ニューヨークで行なわれた『ストレンジャー・シングス』のスクリーニングに参加したマヤ・ホーク(左から2番目)。

 そんなマヤも、現在世界で広がる新型コロナウイルスの影響で、仕事に支障が出ているという。このパンデミック(世界的流行)が収まったあと、キャリアをどうしていくかを考えたというマヤだけれど、「100万年以上先のことのように聞こえる」と、その不安を米Nylonに明かす。そんなマヤはとくに最近、心にある強い思いを抱えているそう。

「前に友達と話してたんだ、親の世代ってただただウザいよねって。あの世代って、恵まれてるのが簡単だった。彼らって、ただ(ドラッグで)ハイになって、イケてる燃費の悪い車でドライブして。私達の自然環境を壊して、間違った政治家に投票してさ。戦争もなければ、疫病もパンデミックもない。私や私の友達は今20代なんだから、楽しい時間を過ごして、ドラッグをやって、パーティーをしてて良いはずなのに。でもその代わりに、私たちはソウルサイクル(※)に行って、(滅亡しそうな)この惑星より長生きしようとしてる。大統領は最悪だし。これって、ただただイラつくよ。親世代は、私達の世界を壊した」
※アメリカの大手ジム

 ちなみに、今年22歳のマヤの両親は、映画『キル・ビル』や『パルプ・フィクション』で有名なユマ・サーマンと、『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離』や『6才のボクが、大人になるまで。』で有名なイーサン・ホーク

画像: 2002年に第74回アカデミー賞授賞式に出席した際のイーサンとユマ。

2002年に第74回アカデミー賞授賞式に出席した際のイーサンとユマ。

環境問題っていつから問題?

 マヤが、年上の世代に壊されたと話す環境問題のひとつである地球温暖化は、じつは今から131年前に、スウェーデンの科学者スパンテ・アレニウスが指摘している。とはいえ当時は、大気や温暖化の仕組みが解明されていなかったため深刻には捉えられていなかったけれど、35年前の1985年には、地球温暖化の問題を考える世界会議が開催された。

 ともに1970年生まれのマヤの両親が20代だったのは、1990年代。その頃には、地球温暖化は問題となっていたのに、35年経った現在まで大した対策が行なわれていないどころか、問題が悪化していることに、若い世代が怒るのも無理はない。それどころかアメリカのドナルド・トランプ大統領は、気候変動に取り組む国際的な「パリ協定」からの離脱を正式に通告している。

 また、ウイルスの拡散が環境破壊から発生することも、長年指摘され続けてきたこと。疾病生態学者のアンディ・マクドナルド氏は、「森林破壊が、伝染病の協力な運び屋であることは、非常によく知られたことです」と米National Geographicに話す。そして、こうつけ加えた。「私たちが森林を破壊して生物の住処を奪えば奪うほど、自分たちの間で伝染病の大流行が発生していくようになります」。

(フロントロウ編集部)

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