エミネムが地元デトロイトの危機に立ち上がり、新型コロナウイルスの感染拡大防止にあたる医療従事者たちに「あのスパゲッティ」を送った。(フロントロウ編集部)

地元の危機に立ち上がったエミネム

 新型コロナウイルスの感染拡大が止まらないなか、エミネムの地元デトロイトのあるミシガン州はアメリカ国内でも特に大きな被害を受けている州の一つとなっていて、現地時間4月23日時点で、新型コロナウイルスによってこれまでに同州だけで2,813人が亡くなったことが発表されている。

 医療従事者たちが懸命に治療にあたるなか、今回、エミネムがエミネムらしいやり方で地元デトロイトの危機に立ち上がった。

画像: 地元の危機に立ち上がったエミネム

 ミズーリ州セントジョセフで生まれ、ミシガン州デトロイトで育ったエミネムは、デトロイトの病院で治療にあたる医療従事者たちに「母親のスパゲッティ(Mom’s Spaghetti)」と名づけられたカップ入りのスパゲッティを送ったという。

「ルーズ・ユアセルフ」に登場するあのスパゲッティ

 この名前にピンときたファンの人たちも多いはず。そう、「母親のスパゲッティ」とは、エミネムの大ヒット主演映画『8 Mile』 の主題歌「ルーズ・ユアセルフ(Lose Yourself)」でラップされている、「セーターに吐き出したものがついてる、母親のスパゲッティだ」という歌詞に登場するスパゲッティのこと。

 実はこの「母親のスパゲッティ」、2017年にも一度、エミネムがデトロイトで開催したポップアップストアで販売されていたもの。今回改めて製造し、新型コロナウイルスの感染防止にあたる医療従事者たちに送るという、なんとも粋な計らいを見せた。

 「母親のスパゲッティ」のカップには医療従事者に宛てて、「最前線で働く医療従事者の皆さんに感謝します」というエミネムからの激励のメッセージも書かれている。

 デトロイトの非営利医療団体The Henry Ford Health Systemは、エミネムから「母親のスパゲッティ」が届いたことをインスタグラムで報告して、「チームのメンバーたちに特別な食事を提供してくれて、ありがとうございます」と、エミネムへの感謝を綴った。

 「母親のスパゲッティ」はエミネムの慈善団体Marshall Mathers Foundationによって提供されていて、今後数週間にわたって他の病院にも届けていく予定だそう。

 リゾが先月、アメリカ国内の複数の病院に昼食を提供するなど、音楽業界では新型コロナウイルス対策への支援の輪が広がっていて、ヒップホップの界隈からは、ジェイ・Zが設立した団体「Shawn Carter Foundation」がリアーナや米ツイッターのCEOであるジャック・ドーシー氏とタッグを組んで、約6億8,200万円(620万ドル)を新型コロナウイルスの救済のために新たに寄付したことを発表した。

(フロントロウ編集部)

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