臨時休園中のユニバに異変
アメリカのカリフォルニア州ロサンゼルス郊外にあるユニバーサル・スタジオ・ハリウッドで、臨時休園中に「あるもの」がひっそりと姿を消していたことがわかった。
ユニバーサル・スタジオ・ハリウッドといえば、エンタメの聖地ロサンゼルスにある“正真正銘のユニバーサル・スタジオ”。というのも、ここはテーマパークだけでなく、映画やテレビドラマなどの撮影が行われている本物のスタジオが隣接しているから。そんなユニバーサル・スタジオ・ハリウッドにあるアトラクションのなかでも人気なのは、トラムと呼ばれる乗り物に乗ってスタジオ内を見学するライド型アトラクション「スタジオツアー」。
じつは今、このスタジオツアーの見所のひとつでもある「あるもの」が、臨時休園中にひっそりと姿を消していたことがわかり、波紋を呼んでいる。その「あるもの」とは、ジム・キャリー主演のクリスマス映画『グリンチ』のセット。
さすがは本場のユニバーサル・スタジオとあって、このフーヴィル(Whoville)を再現した超大型セットは『グリンチ』の撮影で実際に使われたもの。2000年に『グリンチ』が公開されて以降、約20年にわたってスタジオツアーの目玉としてツアー参加者たちを喜ばせてきた。また、ユニバーサル・スタジオ・ハリウッドが毎年クリスマスシーズンに開催しているイベント、グリンチマス(Grinchmas)が開催されている場所でもある。
ある男性が、新型コロナウイルス感染拡大の影響で臨時休園中の人気テーマパークの現在の様子を伝えるべく、ヘリコプターに乗って上空からディズニーランド・リゾートやユニバーサル・スタジオ・ハリウッドを撮影した映像をYouTubeにアップしたところ、目ざといファンが元あった場所から『グリンチ』のセットがなくっていることに気づき発覚した。
Awesome view from above some SoCal Theme Parks. Wanted to point out that Whoville at Universal has been demolished.
— Theme Park Obsession (@ParkObsession) April 19, 2020
Video by Micah Muzio on YouTube pic.twitter.com/XS2kU2LQNM
ユニバーサル・スタジオ・ハリウッドは、この件について一切コメントを発表していないため、老朽化により完全に撤去されてしまったのか、それとも臨時休園期間中に補修するつもりで一時的に撤去されただけなのかは不明。
『グリンチ』のセットがなくなってしまったことに早くも全世界のファンから悲しみの声があがっているが、多くのテーマパークが臨時休園期間を利用してメンテナンスを行なっているという話もあるので、再オープンまで希望を捨てずに待ちたい。(フロントロウ編集部)