俳優、政治家、ボディビルダーなど様々な顔を持つ人物として愛される、現在72歳のアーノルド・シュワルツェネッガー。1970年ごろから数多くの作品に出演し、日本でもその多くが公開されている彼の映画で高評価なものはどれ?米辛口批評サイトRotten Tomatoesの批評家スコアからTOP10をご紹介。(フロントロウ編集部)

10位『コナン・ザ・グレート』 スコア:66%

 ロバート・E・ハワードの小説『英雄コナン』シリーズを原作に、1982年に公開されたアドベンチャー映画。コナンをアーノルド・シュワルツェネッガーが演じ、人気を博した。舞台は有史前のハイボリア時代。幼い頃に両親を殺されたコナンは雄々しく成長し、復讐を誓って立ち上がる…。力強い暴力描写や、アーノルドのはち切れんばかりの胸筋が魅力。米Geektyrantによると、アーノルドが劇中で噛みついたハゲワシはなんと本物。よく見ると、確かに柔らかそうだと確認できる。


9位『エクスペンタブルズ2』 スコア:68%

 2012年に公開されたアクション映画『エクスペンタブルズ2』が9位にランクイン。命知らずの傭兵たちがこれでもかというほど銃を打ち、肉体と肉体をぶつけ合うロマンで世界中を魅了している。米Movie Bitによるとブルガリアで撮影された本作に登場した橋は映画のために実際に作られたもので、今もそこに残っているという。


8位『ターミネーター3』 スコア:69%

 『ターミネーター3』は2003年に公開されたSF映画。2019年に公開された『ターミネーター:ニュー・フェイト』とはかかわりがない。本作でのアーノルドのギャラは約32億円(2,925万ドル)! T-850役として過去のジョン・コナーを守るために登場した。2作目でサラ・コナーを演じたリンダ・ハミルトンと、監督を務めたジェームズ・キャメロンは『ターミネーター3』に出演しなかった。


7位『トゥルーライズ』 スコア:70%

 ジェームズ・キャメロン監督の1994年の映画『トゥルーライズ』でアーノルドは主役のハリー役として活躍した。ロサンゼルスを舞台に凄腕スパイとして家族に身分を隠しながらテロリストたちと戦うコメディ映画。本作には、アーノルドがタンゴを踊るシーンがある。彼はアクションシーンには慣れているけれどダンスは大の苦手だったようで、踊りをマスターするために6か月もの期間を費やさねばなかったという。


6位『コマンドー』 スコア:71%

 1985年に公開されたアクション映画。誘拐された愛娘を救うため悪に立ち向かう元特殊部隊員の戦いを描いており、世界中から愛されている。破天荒すぎるアクションシーンはいつ見ても最高との呼び声が高い。米Screen Rantによると主役キャストの第一候補は、有名バンド「キッス」のジーン・シモンズだったそう。ジーンに断られた次はニック・ノルティに主役を依頼。しかしそれも断られ、アーノルドに役が回ってきた。今や『コマンドー』はアーノルドの代表的作品。偶然にもこの役を手に入れて、後世に続く大きな名声を得た。


5位『プレデター』 スコア:81%

 高度な技術を持つ地球外生命体「プレデター」をこの世に生み出した名作が5位に。アーノルドは、特殊部隊を率いる屈強な軍人を演じている。プレデターの輝く緑色の血は、実はポキっと折れば光るサイリウムの中身。スタッフたちは当初オレンジ色の血を用意していたそうだけれど、カメラ写りが悪かったため、店で買った緑色のサイリウムの中身を使ったと、米IFCで明かされている。


4位『トータル・リコール』 スコア:82%

 SF界の名作『トータル・リコール』が4位に。1990年に公開され、第63回アカデミー賞では特別業績賞(視覚効果賞)も受賞した本作。舞台は近未来、行ったこともない火星の悪夢に悩まされるアーノルド演じる主人公は、ある日偶然「記憶旅行」を販売しているというリコール社を知る。その「記憶旅行」とは、脳に架空の旅行プランを埋め込むと、実際に行ったような効果が得られるというもの…。原作はフィリップ・K・ディックが発表した短編小説『追憶売ります』。


3位『鋼鉄の男 ''Pumping Iron’’』 スコア:91%

1977年に公開されたアーノルドがメインのボディービルドキュメンタリー。まだ髪の長いアーノルドが見せてくれるのは、弾けんばかりの笑顔と筋肉。モリモリな上腕二頭筋や大きい胸筋は当時の観客を魅了し、一気にフィットネスブームが加速。アメリカのゴールドジムには客が殺到し、世界最大のジムになった。アーノルドは本作で「どんな女性がタイプか」と聞かれ、少し戸惑うように「基本的に、その子が呼吸している限り魅力的だと思う」と答えた。 


2位『ターミネーター2』 スコア:93%

 1991年公開の『ターミネーター2』は「T2」という愛称で現在も多くのファンに愛される1作。アンドロイドのターミネーター、T-800として活躍したアーノルドが、物語終盤で親指を上げながら溶鉱炉に沈んでいく名シーンを生み出した本作は、同年のアカデミー賞で視覚効果賞、メイクアップ賞、音響効果賞、録音賞を受賞した。2019年に公開された『ターミネーター:ニュー・フェイト』は本作の正当な続編。


1位『ターミネーター』 スコア:100%

 堂々の第1位はやはり、1984年に公開された『ターミネーター』! 未来で繰り広げられる人類と機械との果てしない闘いを描いたSF大作。米Short Listによるとアーノルドはターミネーター役を演じるため、「アンドロイドである」ことを意識して撮影現場では自分の殻に閉じこもって誰とも話さなかったという。


 TOP10の中に好きな作品がランクインしていた人も、していなかった人も、自宅待機のお供にアーノルドのアクションを見てはいかが?アクション満載で、楽しくなること間違いなし。(フロントロウ編集部)

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