世界中でヒットしている『タイガーキング:ブリーダーは虎より強者?!』
『タイガーキング: ブリーダーは虎より強者?!』(以下『タイガー・キング』)はNetflixが3月20日に配信を開始したドキュメンタリーで、アメリカ国内でトラやヒョウといった大型のネコ科の貴重動物たちを飼育・管理・取引・保護する、ひとクセもふたクセもある人々の衝突や苦悩、そして闇取引や殺人事件といった犯罪や疑惑に迫る作品。リアリティスターのキム・カーダシアンが「誰か『タイガーキング』を観てる? マジでクレイジーよね」とツイートするなど、セレブの間でも大きな人気を集めている。
そのなかでも、主人公としてスポットライトを浴びているのが、殺人を依頼した罪で2018年に22年の実刑判決を受け、現在は連邦刑務所に収監されている、私設動物園の園長でありブリーダーとしての裏の顔も持つ「ジョー・エキゾチック」ことジョゼフ・マルドナド=パッセージ。彼の強烈な個性は多くのセレブを惹きつけていて、俳優のシルヴェスター・スタローンや映画『スーサイド・スクワッド』のジャレッド・レトに至っては、ジョー・エキゾチック風のコスプレまで披露している。
「ジョー・エキゾチックからトラを買ったかもしれない」
そんななか、かつてベンガルトラを飼っていたことで知られる元プロボクサーのマイク・タイソンが『タイガーキング』に言及。マイクはかつて、1990年代にケニア、ストーム、ボリスと名づけられた3頭のベンガルトラを飼育していたことで知られている。
今回、マイクは英Daily Mailとのインタビューでベンガルトラを飼い始めた当時を振り返り、「もしかすると、俺はトラたちをジョー(・エキゾチック)から買っていたかもしれない」と衝撃の発言。「分からないけどさ」と確かな記憶ではないとしつつも、「(珍しいペットを意味する)エキゾチックアニマルを飼っている人であれば、彼のことは知っているよ」と語り、ジョー・エキゾチックについて、業界内ではかなりの有名人だと説明した。
マイクも視聴者として『タイガーキング』は見ているようで、同じ「強者」として共鳴するところがあるのか、ジョー・エキゾチックを絶賛。「人々はいつも、こういう人たちのことを卑劣だとか言うけどさ。でも、彼らは素晴らしいと思うし、その独創的な頭で他の人たちの思考をコントロールできるんだ。彼らは生まれながらのリーダーなんだよ」と、彼の統率力に賛辞を寄せた。
一方、マイクは先日、ラッパーのファット・ジョーと行なったインスタグラムのライブ配信で「トラを飼ったことに対する後悔」も打ち明けている。「俺は馬鹿だったよ。トラたちを100%飼いならすことなんてできないんだ。そんなことは不可能なんだよ」と語ったマイクは、「特に、トラたちとじゃれてる時なんかはね。アイツらにパンチでも仕返しにお見舞いすれば、興奮したトラたちに仕返しされて、お陀仏だよ」と、トラの飼育は常に危険と隣り合わせだったと回想。
マイクは続けて、「学習できたことは嬉しく思っているよ。俺は間違ったことをしたんだ。家でトラなんて買うべきじゃなかった。飼いならせるとばかり思っていたんだ。間違っていたよ」と語り、今となってはトラを飼ったことを後悔していると明かした。(フロントロウ編集部)