人気ブランドのトミー ヒルフィガー(Tommy Hilfiger)が欧米の医療従事者に「Tシャツ1万枚」を寄付。新型コロナ禍の医療現場でなぜTシャツが必要とされている? (フロントロウ編集部)

トミー ヒルフィガーが「Tシャツ1万枚」寄付

 アメリカ発のファッションブランド、トミー ヒルフィガー(Tommy Hilfiger)が、新型コロナウイルス感染症(Covid-19)の最前線で尽力するアメリカとヨーロッパの医療従事者たちのためにコットン製の白Tシャツを10,000枚寄付することを発表した。

画像: デザイナーのトミー・ヒルフィガー氏と2016年からコラボコレクションの「Tommy x Gigi」を展開したトップモデルのジジ・ハディッド。

デザイナーのトミー・ヒルフィガー氏と2016年からコラボコレクションの「Tommy x Gigi」を展開したトップモデルのジジ・ハディッド。

 患者ケアの現場で医療用マスクやガウンが必要とされるのは理解できるものの、「一体なぜTシャツの寄付が必要なのだろう?」と疑問に思った人も少なくないのではないだろうか?

画像: ※イメージ写真

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 その理由は、「PPE」と呼ばれる医療用個人防具を着用すると、内側に熱が籠りやすく、暑くて汗をかきやすいから。医療従事者たちは、1日のシフトの間に3回ほどPPEの中に着ている洋服を着替える必要があるという。

 そんな、あまり知られていない情報に目をつけ、良質なTシャツを医療従事者たちに無償で提供することを決めたトミー ヒルフィガーは、さらに、一般向けに白Tシャツと白いスウェットパーカーを販売。

 インスタグラムストーリーでのアンケートを通じて顧客の好みのデザインを取り入れた同商品は、それぞれ54ドル(Tシャツ)、109ドル(パーカー)で5月に発売され、その収益は新型コロナウイルスによる被害の救済のための基金に寄付される。

 また、系列ブランドであるトミー ジーンズもTシャツ寄付プロジェクトに参加している。

 トミー ヒルフィガーやカルバン・クラインを傘下に持つ PVH Corp.(ピーヴィーエイチ・コープ)は、新型コロナウイルスによる被害の救済策としてWHO(世界保健機関)やそのほかのパートナー団体にすでに、100万ドル(約1.1憶円)以上を寄付

 さらに、医療従事者へのサポートとして、ガウン、マスク、フェイスシールドといったPPE200万個をニューヨークのモンテフォーレ・ヘルスシステムに送付している。

 そのほかにも、パンデミックの影響で経済的打撃を受けた米国内のファッションコ・ミュニティの人々をサポートするためチャリティ団体「A Common Thread(ア・コモン・スレッド)」に5万ドル(約550万円)、中国赤十字協会には200万人民元(約3,000万円)をそれぞれ寄付している。(フロントロウ編集部)

※トップ画像は実際に寄付された製品ではなく、イメージ写真です。

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