2020年は5月10日が「母の日」
母の日の起源は諸説あるが、アメリカのウェストヴァージニア州で、ある女性が亡くなった母を追悼するために教会で赤いカーネーションを配ったのが始まりだと言われている。
その後、この風習はアメリカ全土に広まり、1914年に5月の第2日曜日が「母の日」と制定された。
今年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、直接会ってお祝いすることができないなど、以前とは少し様子が違ってくるかもしれないが、ほかの国ではこれまでどのようにしてお祝いしていたのだろうか?
アメリカ
元々、日本の「母の日」はアメリカから伝わってきたものなので、お祝いの仕方も日にちも日本と一緒。カーネーションに限らず花を贈るのが一般的で、そこにメッセージカードを添える人が多い。米FOX Newsによると、母の日のメッセージカードの売り上げは毎年800億円を超えるそう。
イギリス
イギリスの母の日は日本やアメリカと違い、「マザリング・サンデー」といって、キリスト教の復活祭であるイースター・サンデーの2週間前の日曜日と決まっている。
ちなみに、2020年は3月22日だった。一緒に教会に行き、花や伝統的な食べ物を渡すのが通例だが、今年の3月にはすでにイギリスやヨーロッパで新型コロナウイルスの感染が広まっていたので、感染防止のために、母親の自宅の前に花やメッセージカードを置いていく人が増えたそう。
メキシコ
メキシコの母の日は5月10日に固定されている。米Washington Post によると、母の日にはレストランで盛大なパーティーを開くそうで、母の日のお祝いは5時間続くこともあり、国民にとってもレストラン側にとっても売り上げを左右する重要な1日だそう。
タイ
タイでは、シリキット国王妃の誕生日である8月12日を母の日としている。王妃が生まれた金曜日の色が「水色」であることから、母の日には王妃や自分の母への日頃の感謝の気持ちや尊敬に意味を込めて水色の服を着る。ジャスミンの花を贈るのが定番で、欧米のようにメッセージカードではなく、新聞にお祝いの言葉を掲載するスタイルが一般的。
フランス
フランスでは5月最後の日曜日が母の日。ただし、キリスト教の精霊降臨の主日とかぶってしまった場合は6月の第1日曜日に振替となる。フランスでも母の日には感謝の気持ちを込めて花やケーキ、チョコレートといったプレゼントを贈る人が多いが、“母の日といえばコレ”というように特定の花や物が決まっているわけではないという。
エチオピア
エチオピアでは、母の日は新しいシーズンのお祝いをする日でもあるため、歌ったり、踊ったり、ご馳走を食べたり、3日間にわたって祝福の儀式が行われる。時期は天気に左右されるそうで、大体、“雨季が終わる秋頃”というかなりアバウトな感じだそう。
(フロントロウ編集部)