シンガーとしてのキャリアを歩むノア
2016年にシンガーのラビリンスをフィーチャーしたシングル「メイク・ミー(クライ)」でアーティストとしてデビューしたノア・サイラス。先週5月15日には最新EP『The End of Everything(ジ・エンド・オブ・エブリシング)』をリリースするなど、アーティストとして順調にキャリアを歩んでいるノアだけれど、有名人の家族であることの運命と言うべきか、彼女は人生を通じて、7歳上の姉であるマイリー・サイラスと比較される苦労にとても悩まされてきたそう。
ノアは『ジ・エンド・オブ・エブリシング』に収録されている新曲「Young & Sad(ヤング・アンド・サッド)」の2番の歌詞で、「私の姉は太陽のような人/どこへ行っても明かりをもたらす/私は生まれつきの雨雲/炎で照らされれば、姉の陰に恵まれる」と歌い、ディズニー・チャンネルのドラマ『シークレット・アイドル・ハンナ・モンタナ』への出演で幼くして成功を収めたマイリーを姉に持つ苦労を打ち明けている。
現在20歳のノアは今回、Instagramのライブ配信で『ジ・エンド・オブ・エブリシング』の収録曲を解説。「ヤング・アンド・サッド」に込めたメッセージについて、「2番の歌詞に込めたメッセージは、私が育った家族について」とした上で、「マイリーの妹というのは苦労したし、みんなからそういう苦労を強いられていたの」とマイリーという大成功したアーティストの妹として育った苦労を涙ながらに語った。
「私はずっと、誰も自分のことなんて気にかけてくれていないんじゃないかって思ってた。オンラインで私についていろいろなことを言われていたから。すごく耐えがたいものだった」と、マイリーの妹としてオンラインで様々な批判が寄せられていたことを明かしたノア。
歌詞に込めた思い
「『私の姉は太陽のような人、どこへ行っても明かりをもたらす。私は生まれつきの雨雲で、姉の陰で恩恵を受けてる』っていう歌詞を書いたのはそういう理由」と語ったノアは、“姉の陰”と表現した理由について、「だって、それがずっと全員から言われていたことだったから。私が何をしようと、マイリーの陰に隠れるだけだって」と、自身が何をしてもマイリーには及ばないと言われてしまっていたためだと説明。
「これまでずっと、人生を通じて毎日言われてきた」と、毎日のようにマイリーとの比較に苦しんでいたと明かしたノアは、なかなか周囲からのプレッシャーを克服することができなかったようで、「マイリーの陰に隠れているか、私なんてまだまだだって思うかのどちらか。私は自分のことをそういう風に思ってた。これは前にも言ったことがあるんだけど、時々、ちゃんと息をできていないんじゃないかって思うこともある」と、自分が劣っているのではないかと、自分でも思い込んでしまうほどに追い込まれていたと告白。
「基本的に、この曲ではそういうことが歌われている。今回限りで、打ち明けてみたいと思ったの。自分の人生の大部分を占めてきたことだけど、これ以上私がこのことに言及することはないと思う。ただ、打ち明けておきたかったの」と、これまでに抱えてきた葛藤を打ち明けておきたかったと語ったノア。
ノアは「(寄せられたコメントなどに)目を通すことで、その人たちに力を与えることができてしまうって言われるけど、私は見ることをコントロールできなかった」と語り、周囲からのネガティブな意見をなかなかシャットアウトすることができなかったとした上で、「みんなはまだ若いでしょ。インターネットのことは分かってるはず。私にはすごくつらかった。この曲はすごくつらい曲なの」と、曲に込めたつらい思いを振り返った。
ノアが「ヤング・アンド・サッド」について語った動画はこちら。
I don’t even “stan” noah cyrus but y’all do give her the hardest time about her looks and constantly comparing her to miley, I’m glad she is carving out her own career path and a unique sound for herself because her talent is pretty evident. pic.twitter.com/Dpd4nq9mxG
— no one (@MILEYSTATTZ) May 15, 2020
(フロントロウ編集部)