恋をしてキレイになる理由って?
恋をするとキレイになるというのはよく聞く話。恋をすることで自然と表情が明るくなったり、魅力的に見せるために努力をしたりという影響もあるけれど、それだけではなく肌の調子を上げる科学的な根拠があるという。
皮膚科医が明かした、恋をすることで起こる肌の変化とは?

スキンシップはストレスレベルを下げる
2012年に行なわれたアメリカ合衆国保健福祉省のある研究によると、恋愛関係にあるカップルは、そうでない人たちにくらべて「オキシトシン」というホルモンの分泌が多かったという。オキシトシンとは、いわゆるスキンシップなどの肌のふれあいによって発生するもので、「愛情ホルモン」や「幸せホルモン」と呼ばれている。
このオキシトシンが発生することにより、リラックスを促してストレスや不安のレベルを下げてくれるという。

ニューヨークの皮膚科医であるエリーゼ・ラブ医師は、「ほとんどの肌のトラブルは、ストレスによって発生したり、もしくはストレスによって悪化したりすることが多い」と米メディアSunday Editでコメント。そのため、ストレスを軽減するオキシトシンが分泌されることによって、肌に良い影響を与えてくれるという。
ドキドキする感情が肌を健康に
また、心臓がドキドキするなどの緊張や興奮によって発生する「アドレナリン」も、肌に良い影響があるという。ラブ医師によると、アドレナリンの分泌により血流が増加し、皮膚に届く酸素や美容成分の量が増えるため、健康的でいきいきとした肌に近づけるという。
ほかにも、血流の増加により体内に溜まった老廃物を排出するデトックス効果も高まるそう。
ときめきは肌をツヤっぽくする働きが
恋をしてときめくことも、美肌をつくるひとつの要素となるよう。これは、ときめくことで女性ホルモンの「エストロゲン」の分泌が活発になるから。

ニューヨークの皮膚科医ジョシュア・ツァイヒナー医師は、「エストロゲンの分泌は、肌にハリや弾力を与えるコラーゲンとエラスチンのを生成を促し、肌の水分量を増やす働きがある」と米メディアThe zoe reportで説明。恋のときめきには、みずみずしくてツヤやハリのある肌づくりを助ける力があるよう。
皮膚科医たちが明かした、恋することの肌への影響。「恋をするとキレイになる」の通説は、あながち間違っていなかったよう。(フロントロウ編集部)