「DCユニバース」で配信中の『スターガール』
DCコミックスのスーパーヒーローであるスターガールの実写ドラマが、動画ストリーミングサービス「DCユニバース」と全米の地上波で放送開始となった。スターガールは、現在は数々のDCEU作品のプロデューサーを務めるジェフ・ジョーンズが1990年代に発表したコミックで登場したキャラクター。主人公のコートニー・ホイットモアが、初代スタースパングルド・キッドの相棒だった継父が持っていたコズミック・コンバーター・ベルトを使って、スターガールとして活躍する。
ブレック・バッシンガーが主役を務め、父パトリックはルーク・ウィルソンが演じている。そんな『スターガール』のエピソード1が公開された翌日に、ブレックはある1人の女性との写真をインスタグラムに公開していた。
スターガールにはある1人のモデルが…
クリエイターであるジェフの心には、スターガールのモデルとなった女性がいる。それは、彼の妹のコートニー・ジョーンズ。じつは彼女は、1996年に発生し、乗員乗客の全員が命を落とす結果となったトランスワールド航空800便墜落事故の犠牲者。18歳という若さでこの世を去った。ジェフは、今作のプレスリリースでこう綴っている。
「スターガールの世界で取り戻したかったのは、コートニーの生命、そして彼女の前向きなエナジーです。(中略)自分のキャリアのなかで数多くのスーパーヒーローの物語を描いてきましたが、これはすべての部分で、最も個人的なものです」
そんなジェフの、悲劇の死を迎えた妹への深い愛情は、コートニーと同じ名前がつけられたスターガールを演じたブレックにも伝わっていたよう。彼女は、『スターガール』の配信の翌日にこう思いを綴った。
「(劇中の)コートニーのボードにあったこの写真に気がついた人もいるかもしれないけど、その後ろにある物語は知らないよね。この人は、コートニー・ジョーンズ。スターガールのインスピレーションのもとになった人。セットで毎日この写真を見ていたことは、なぜ私達がそこにいるのか、その理由を思い出させてくれるものだった。このドラマに参加できたことを誇りに思ってます。ジェフ・ジョーンズ、私のスーパーヒーローはあなた。ありがとう。コートニーもね」
笑いありのスーパーヒーロードラマ『スターガール』は、新型コロナウイルスの影響で暗いムードの全米で早くも好評を博している。(フロントロウ編集部)