美肌を支える働き者「レスベラトロール」
レスベラトロールとは、ブドウやピーナッツ、カカオなどの皮に含まれている天然の抗酸化物質で、ポリフェノールの一種。この成分は、植物を紫外線や菌などのダメージから守る働きをしている。そんなレスベラトロールのスキンケア効果に注目が集まり、海外では美容液やクリームなどのスキンケア製品やサプリメントが続々と発売されている。
話題の成分レスベラトロールのスキンケア効果を、専門家たちが明かした。
紫外線によるダメージから肌を守る
紫外線が肌にダメージを与えることは有名で、美肌づくりにおいてのUVケアの重要度は、年々増して語られているほど。そんな紫外線対策で働きが期待できるのがレスベラトロール。
俳優のニコール・キッドマンなどセレブのファンも多いビバリーヒルズの皮膚科医であるアヴァ・シャンバン医師は、「レスベラトロールを取り入れると、紫外線によるダメージから肌を守る自然なバリアが強化される」と米メディアByrdieにコメント。
シャンバン医師によると、このバリア機能が高まることで、紫外線のほかにも大気の汚染物質や乾燥からも肌を保護してくれるという。
シワ、シミ、たるみにもアプローチ
一般的な「エイジングサイン」とされるシワやシミ、たるみは、肌が「酸化」してしまうことがひとつの原因とされている。それに対抗するのが、抗酸化物質であるレスベラトロール。
シャンバン医師によると、肌が酸化することでコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸をつくる役割の「線維芽細胞」という細胞の元気がなくなり、肌が老化してしまうことが多いという。シャンバン医師は、「レスベラトロールは、この線維芽細胞を元気づけて、コラーゲンなどの生成をサポートする働きがあるから、エイジングケアが期待できる」と説明。
ほかにもレスベラトロールには、肌に悪影響を及ぼすフリーラジカルを抑えることによるエイジングケア効果も期待できるので、ダブルの働きで健康で若々しい肌に近づけてくれる。
肌のトーンアップや乾燥防止も
ほかにもさまざまな肌トラブルの改善が期待できるという。シャンバン医師によると、肌の赤みや炎症を抑えて鎮静させたり、肌の色合いを明るくトーンアップさせたり、肌にうるおいを与えて乾燥を防止したりする働きもあり、この注目成分には美肌ケアで思い浮かぶ数々の働きが詰まっているよう。
そんな働き者のレスベラトロールだけれど、どう取り入れるのがよいのか。これについてシャンバン医師は、「寝ている間に肌にアプローチさせるために、夜のスキンケアのステップに追加するのがオススメ」だと話した。
さまざまな悩みに対して効果を発揮する「レスベラトロール」。スキンケアだけでなくサプリなども登場しているので、気になる人はぜひチェックしてみて。(フロントロウ編集部)