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音楽業界に新風を吹かせている要注目のトランスジェンダーのアーティストたちを紹介。(フロントロウ編集部)

注目トランスジェンダー・アーティスト5選

 心と体の性別に差があるトランスジェンダー。LGBTQ+の「T」にあたる彼・彼女たちは、LGBTQ+コミュニティへの理解が少しずつ深まりつつある近年、映画界やモデル業界においても、まだまだ課題は山積みなものの、スポットライトを浴びる機会が増えてきた。

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 しかし、音楽界では、同性愛やクィアを告白して支持されるアーティストは多いものの、性別の垣根を乗り越えたトランスジェンダーのミュージシャンについては、まだ十分な注目が注がれていない。

 そこで、フロントロウでは、6月のプライド月間を記念して、音楽業界で今後めきめきと頭角を現しそうな5人のトランスジェンダー・アーティストにフォーカス! 

キム・ペトラス(Kim Petras)

画像: キム・ペトラス(Kim Petras)

 ドイツ出身のキム・ペトラスは2017年にリリースしたデビュー曲「アイ・ドント・ウォント・イット・オール(I Don’t Want It at All)」がSpotifyのグローバルチャートで第1位を獲得。ハリのある美声にくわえて、若き日のブリトニー・スピアーズやケイティ・ペリーといった王道ポップスターを彷彿とさせる音楽スタイル、キュートなルックスでティーンの心を鷲掴みにしている。

 12歳だった2017年、故郷ドイツの保険制度によってカバーされるホルモン療法を受けた子供たちの1人となったキムは、2016年に性転換手術を受けた。

 最近では、新型コロナウイルス感染拡大防止のための外出自粛中に敬愛するリアリティスターのパリス・ヒルトンやシンガーのデミ・ロヴァート、ドラマ『リバーデイル』のマデライン・ペッチ、シンガーのチャーリー・エックス・シー・エックスらの協力を得て制作した新曲「マリブ(Malib)」のMVも話題になった。


テディ・ガイガー(TEDDY GEIGER)

画像: テディ・ガイガー(TEDDY GEIGER)

 ボーイズグループのワン・ダイレクションや、同グループのメンバーのナイル・ホーランのソロアルバム、シンガーのショーン・メンデス、ポップロックバンド、ファイブ・セカンズ・オブ・サマーなどへの楽曲提供で知られ、現在はシンガーソングライターの「Teddy<3」としても活動しているテディ―・ガイガーは、もとは男性シンガーとしてデビューしたものの2017年にインスタグラムを通じて「女性になります」と宣言。

 テディが11曲を共同制作したショーンの3rdアルバム『ショーン・メンデス』は、2019年のグラミー賞でベスト・ポップ・ボーカル部門にノミネートされた。

ショーンとテディがコラボしたロックバンド、クイーン&シンガーのデヴィッド・ボウイのコラボ曲「アンダー・プレッシャー」のカバー。


シーア・ダイアモンド(Shea Diamond)

画像: シーア・ダイアモンド(Shea Diamond)

 最も注目を集めている黒人トランスジェンダー女性アーティストの1人であるシーア・ダイアモンドは、性別適合手術を受ける費用欲しさにコンビニ強盗をはたらいて逮捕され、数年間を刑務所で過ごすという異色の経歴を持つシンガー。

 デビューのきっかけは、人権活動家でもある彼女が「Trans Lives Matter(トランスジェンダーの命も価値がある)」と呼ばれるトランスジェンダーの人権向上を訴える抗議デモに参加し、歌声を披露していたところ、その才能を見込んだ、アリアナ・グランデやジャスティン・ビーバー、セレーナ・ゴメスへの楽曲提供などでも知られる有名音楽プロデューサーのジャスティン・トランターに声をかけられたことがきっかけだった。

 2016年にリリースしたソウルフルなデビューシングル「アイ・アム・ハー(I am Her)」が好評となり、その2年後の2018年には初のEP『シーン・イット・オール(Seen It All)』をリリース。アクティビストなだけあり、社会問題に関する風刺を絡めた歌詞も注目を集めている。


ジャック・フィン(Jakk Fynn)

 どちらかというと男性と自認しているトランスジェンダーを意味する「トランスマスキュリン」を自認するジャック・フィンは、ロサンゼルスを拠点に活動するシンガー。

 ジャスティン・ビーバーや若き日のクリス・ブラウンを彷彿とさせるR&Bのエッセンスを感じるEDMポップスを得意とする。

 敬虔なキリスト教保守派のメキシコ系家庭で育った彼は、幼い頃は自分のアイデンティを見出すのに非常に苦労したそうで、音楽を通じて、自分と同じように悩み、社会の仕組みに疑問を感じている誰かの手助けになりたいと米Billboardに語っている。


ソフィー(SOPHIE)

画像: ソフィー(SOPHIE)

 マドンナやチャーリー・エックス・シー・エックスといったトップアーティストへの楽曲提供や、日本発のボーカロイドの初音ミクとシンガーの安室奈美恵のコラボ曲「B who I want 2 B」のプロデュースなどを通して音楽界でのキャリアを確立させたスコットランド出身のシンガーソングライターのソフィー。当初は素顔を隠していたものの、2017年の「It's Okay To Cry(イッツ・オーケイ・トゥー・クライ)」のリリースをもって初お披露目した。

 2018年にリリースしたデビューLP『Oil of Every Pearl’s Un-Inside』は、グラミー賞の最優秀ダンス/エレクトロニック・アルバム賞にノミネート。エクスペリメンタル・ポップ・ミュージックを牽引する存在として認められている彼女は、同じく2018年、LGBTQ+雑誌『OUT』が選ぶ“最も影響力がある人物100人“の1人に選ばれ、同特集号の表紙を飾った。

 ちなみに、ソフィーは、2019年には、この記事の最初で紹介したキム・ペトラスとのコラボも3曲リリース。そのほかにも、レディー・ガガやリアーナとのコラボもウワサされている。

(フロントロウ編集部)

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