ブラック・ライヴズ・マター運動に賛同するセレブたち
ここ数ヵ月で複数人の黒人が、非武装ながらにも白人警官に殺された事件を受けて、アメリカを中心に世界各地やオンライン上で黒人の命にも価値があると訴える「Black Lives Matter(ブラック・ライヴズ・マター)」運動や抗議デモが広がっている。
先週、アメリカのミネソタ州ミネアポリスで白人の警察官に首を押さえつけられた黒人男性のジョージ・フロイドが亡くなるという事件が発生。ジャスティン・ビーバーやマドンナらが事件に抗議して声をあげたり、アリアナ・グランデやホールジーらが実際に抗議デモに参加したり、ビリー・アイリッシュがいわゆる「白人の特権(White Privilege)」に抗議する長文をインスタグラムに掲載するなど、セレブたちの間でも人種差別に抗議する運動が高まりを見せている。
ミネソタ州ミネアポリスで起きた、警官の暴力によるアフリカ系アメリカ人の男性の死亡事件。全米で広がる人種差別に対する抗議活動にアリアナ・グランデが参加しました。
— アリアナ・グランデ JP公式 (@ariana_japan) June 2, 2020
(マネージャー・スクーターのInstagram より) pic.twitter.com/twLzxqFuP6
「人種差別を教育するのは黒人の役割ではない」
そんななか、シンガーのリゾもブラック・ライヴズ・マター運動の一環として動画をインスタグラムに投稿。
実際に多くの人々が声をあげるまで人種差別の現状が変わらないことに注意を促すため、「黒人の皆さんに日々思い出してもらいたいのは、人種差別や白人の特権について教育するのは皆さんの仕事ではないと言うことです」と語った上で、人種差別の歴史や現状を勉強しようとしない白人に「ウンザリしています」としたリゾ。
「もし今になっても白人の皆さんが(現状を)見ようとしていなかったり、信じようとしていなかったりするなら、彼らはそうしたくないということです。Googleだってありますし、書籍だってあります。ご自身で(勉強)できるはずです」と訴えた。
リゾは「白人の皆さんに日々思い出してもらいたいのは、皆さんが沈黙を続ける限り、皆さんも問題に加担しているということです」と、人種差別の現状を変えるために声をあげない限り、差別に加担しているのと同じだと厳しい言葉で警告した上で、「皆さんが人種差別主義者でないことは知っていますが、皆さんはそれ以上のことをしなくてはいけません。皆さんは反人種差別主義者になる必要があるのです。声をあげてください」と呼びかけた。
リゾはセレブや民衆の声で現状を変えられることを信じているとして、動画をポストした投稿に次のように綴っている。
「ソーシャル・メディアでサポートを示した大企業やセレブたちが実際に表に出て、アクティビストや抗議している人々たちの意見や姿を届けられるよう、彼らのプラットフォーム(※意見を伝える場)を使ったとしたら何が起こるでしょう?怒りが地方の政府に前向きな影響を与えることを許したら、何が起こるでしょう?権力者たちが警察への出資を取り止め、人種差別的な文化を解体し、権力構造を崩壊させたとしたら、どうなるでしょう?都市は燃えています。見ていますか?私はミネアポリスと共にあります。私たちのことを信じています。変化はもたらされるはず。
#BlackLivesMatter」
(フロントロウ編集部)