Photo:ゲッティイメージズ、スプラッシュ/アフロ、Twitter、Instagram
映画『パシフィック・リム:アップライジング』や『デトロイト』に出演し、人種差別に抗議するデモの最前線で自身のキャリアをかけてスピーチを行なったジョン・ボイエガを、彼の出演作『スター・ウォーズ』や同作を制作するルーカスフィルムが全面的に支持することを発表した。(フロントロウ編集部)

ルーカスフィルムがジョン・ボイエガを支持

 これまでも黒人市民が警察関係者の手によって亡くなる事件が立て続けに起きてきたが、現地時間5月25日にアメリカ・ミネソタ州で、白人警官によって路上で約9分間も首を膝で圧迫され続けたアフリカ系アメリカ人男性ジョージ・フロイドが命を落とした。彼の命を奪われるまでの様子を収めた動画が拡散されたことがきっかけとなり、ブラック・ライヴズ・マター(Black Lives Matter)というスローガンのもとにアメリカでは大規模なデモに発展。

画像1: ルーカスフィルムがジョン・ボイエガを支持

 抗議デモは、アメリカだけでなくヨーロッパでも行なわれるようになり、世界各地で黒人の差別問題について声があげられている。ブラック・ライヴズ・マターの抗議デモには、一般市民だけでなく、アリアナ・グランデやダヴ・キャメロン、カーラ・デルヴィーニュ、マシンガン・ケリー、アンバー・ライリー、キキ・パーマー、ホールジー、コール・スプラウスなど、多くのセレブたちも参加。

 なかでもロンドンのハイド・パークで行なわれたデモで最前線へ行き、拡声器を持って多くの人へ涙ながらに人種差別について語り、社会を変えようとした、映画『スター・ウォーズ』シリーズや『パシフィック・リム:アップライジング』、『デトロイト』などに出演するジョン・ボイエガのスピーチが話題に。

 「このあと僕はキャリアを失うかもしれない。でも、そんなものはクソくらえだ!」と、まだまだ白人に優位とされる映画界での自分のキャリアを危険に晒してまでスピーチをした

画像2: ルーカスフィルムがジョン・ボイエガを支持

 自身の今後のキャリアを失うかもしれないという覚悟で行なったスピーチだけれど、ジョンの考えとは反対に、出演映画『スター・ウォーズ』や、同作の制作会社であるルーカスフィルムは、全面的にジョンを支持する声明を出した。

 『スター・ウォーズ』のツイッターには、「私たちはジョン・ボイエガを支持し、サポートします」と書かれたコメントと共にジョンがスピーチしている写真と、ルーカスフィルムからのメッセージが書かれた画像がアップされ、ルーカスフィルムからはこんなメッセージが届けられた。

「ルーカスフィルムはジョン・ボイエガと彼の『今こそその時だ、黒人の命には、これまでだってずっと価値があった。僕たちはいつだって重要な存在だった。無意味なんかじゃなかった』というメッセージを支持します。人種差別という悪は終わらせなければいけません。私たちは世界においてずっと先延ばしになっていた変化の一部となることを約束します。ジョン・ボイエガ、あなたは私たちのヒーローです」

 また、ルーカスフィルム以外にも『スター・ウォーズ』シリーズの主要キャストであるマーク・ハミルもジョンがスピーチする写真をリツイートし、「これほどまでに君を誇りに思ったことはないよジョン。愛している、父より」とツイート。

 多くの人の心に訴えかけたジョンへ誠意をみせるかのように、映画業界で歴史があるルーカスフィルムが彼を支持。ルーカスフィルムもまた、映画業界にはびこる人種差別的な風潮を変えるアクションへの参加を表明している。(フロントロウ編集部)

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