車がメインテーマの『ワイルド・スピード』
『ワイルド・スピード』は2001年から続く人気カーアクション映画。日本のファンからは『ワイスピ』という愛称で親しまれ、既に公開されている8作品の累計興行収入は、なんと5,400億円を突破している世界的人気作。
最新作にしてシリーズ9作目の『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』は、2020年1月31日に予告編が公開されるやいなや、24時間で5億回の再生回数を突破。しかし残念ながら新型コロナウイルス流行の影響により、公開日は2020年5月から2021年に延期となった。新しく設定された全米の公開日は、2021年4月2日。日本での公開日はまだ発表されていない。
『ワイスピ』シリーズは、大迫力のカーアクションが魅力のひとつ。約400メートルの直線距離を走り車の速さを競う、通称「ゼロヨン」といわれるレースは物語の大きな見どころともいわれており、第1作目の『ワイルド・スピード』では、真っ直ぐな道を2台の車が走り抜けるシーンが多くのファンの心を鷲掴みにした。
そんな「車の映画」とも言っても過言ではない『ワイスピ』シリーズだけれど、実は撮影直前まで運転免許を持っていなかった主要キャストが2名いた!
「車の映画」なのに免許を持っていなかったキャストとは?
前述の通り『ワイスピ』にとって車はなくてはならない存在。キャストには車好きも多く、シリーズ7作目の『ワイルド・スピード SKY MISSION』の撮影終了直前にプライベートで起きた交通事故で亡くなってしまったポール・ウォーカーも、カーショップを経営するほどの車マニアで、もちろん主演のヴィン・ディーゼルも車好き。
そんな本作の撮影前に運転免許を持っていなかった主要キャストとは、ヴィン演じる主人公ドムの恋人レティ役を務めたミシェル・ロドリゲスと、ポール演じるブライアンの妻でドムの妹でもあるミア・トレット役を務めたジョーダナ・ブリュースターの2名。『ワイルド・スピード』のメインキャストである2人が、本作出演をきっかけに免許を取得していたとは衝撃的。
ミシェルは映画の中では「腕のいいドライバー」として登場し、「ゼロヨン」のレースも披露してくれる。けれども、撮影前には運転免許を持っておらず、映画のためになんとか免許取得。ところが、免許を取ってすぐの実戦が『ワイスピ』シリーズだったため、日常生活では逆にスピード違反を連発してしまったと、米人気トーク番組『ザ・トゥナイト・ショー』に出演した際に明かしていた。
また、免許を持っていなかったジョーダナも当時住んでいたニューヨーク市で免許を取らなければならなかったという。米VH1いわく、彼女はこの運転免許のテストに一発合格しなければ、保険の関係で、『ワイスピ』シリーズに出演できなかったそう。
シリーズスタート当初は若葉マークなドライバーだったにもかかわらず、映画の中の2人の運転テクニックは素晴らしいもの。是非、初代『ワイルド・スピード』を見る際には、ミアとレティの運転にも注目してみて。(フロントロウ編集部)