これまで多くのアニメーション映画を世に送り出してきたウォルト・ディズニー・カンパニーだけれど、その作品の多くには、同じ声優が別のキャラクターで出演しているって知ってた?(フロントロウ編集部)

アリス/ウェンディ

 ディズニーアニメーションが描いた少女といえば、1951年の『ふしぎの国のアリス』のアリス。元気に走り回るアリスの声を演じたキャサリン・ボーモントは、1953年の『ピーター・パン』でも、冒険を楽しむウェンディの声を演じた。

画像: 2013年に撮影されたキャサリン・ボーモント。

2013年に撮影されたキャサリン・ボーモント。

 ちなみに、ディズニーキャラクターとファイナルファンタジーのキャラクターが共演したゲーム「キングダム ハーツ」のアリスの声も、キャサリンのまま。


プーさん/ラズール

 『くまのプーさん』の声優であるジム・カミングスは、これまで多くのディズニーアニメーションに登場している。1992年版『アラジン』の衛兵隊長ラズールや、1994年版『ライオン・キング』に出てくるハイエナのエド、さらには、1995年『ポカホンタス』のチーフ・パウアタン首長の歌声まで担当。

画像: プーさん/ラズール

 まさか、おっとりしたプーさんの声が、ここまで多様なキャラクターたちと同じ声だというのには、驚く人も多いのでは? また、日本人にとってはさらに驚きの情報も。ジムは、ジブリ映画『天空の城ラピュタ』の悪役の1人モウロ将軍の英語版吹き替えも担当している。


マレフィセント/トレメイン夫人

 1950年の映画『シンデレラ』でシンデレラにつらく当たるトレメイン夫人と、1959年の映画『眠れる森の美女』の魔女マレフィセントは、2人ともエレノア・オードリーが声を担当した。

 また、あの深い声はどこか別の場所で聞いたことがある人も…? もしアメリカのディズニー・ワールドやディズニーランドへ行ったことがあるなら、その答えを知っているかも。彼女は、人気アトラクションのひとつであるホーンテッドマンションのマダム・レオタの声も担当している。


ゴグズワース/ジャンバ

 1991年の映画『美女と野獣』で、名わき役ゴグズワースを演じたのは、俳優としても活躍したデヴィッド・オグデン・スティアーズ。お茶目で愛されるわき役キャラクターを演じる才能はピカイチで、『リロ・アンド・スティッチ』のジャンバも彼が声優を担当した。

画像: ゴグズワース/ジャンバ

プーさん/フラワー/チェシャ猫

 初代プーさんの声として有名なスターリング・ホロウェイは、動物の声が得意。1941年の『ダンボ』でコウノトリ役を務めたのを皮切りに、『バンビ』のフラワー、『ふしぎの国のアリス』のチェシャ猫、『わんわん物語』のジョックの歌声、1967年版『ジャングル・ブック』のカーなどを歴任した。

画像: プーさん/フラワー/チェシャ猫

フェアリー・ゴッドマザー/ハートの女王

 また、歴代のディズニーアニメーションで、似たタイプのキャラクターを演じたのはヴェルナ・フェルトンも同じ。1941年に『ダンボ』でメイトリアークを演じた彼女は、その後も、『シンデレラ』のフェアリー・ゴッドマザー、『ふしぎの国のアリス』のハートの女王、『わんわん物語』のセーラおばさん、『眠れる森の美女』の優しい妖精3人組のひとりであるフローラを演じた。

 ちなみに、『眠れる森の美女』ではリア王妃の声も、ヴェルナが担当している。(フロントロウ編集部)

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