そもそも、紫外線アレルギーとは?
長時間日光にあたっていたら、胸や腕にかゆみを伴う赤いブツブツが現れて、「あれ、これって日焼け?じんましん?」となにかわからず悩んでいる人もいるのでは?
実際に、日焼けをした後も肌がヒリヒリしたり、かゆみを感じたりすることはある。しかし、小さな赤い発疹やかゆみ、赤いミミズ腫れが見られる場合は、「紫外線アレルギー」である可能性が高いと専門家たちは言う。
一般的な「日焼け」と、なにが違うの?
スプリングストリート皮膚科の認定皮膚科医であるリタ・リンクナー医師によると、「日焼け」と「紫外線アレルギー」は、両方とも長時間日光に当たることで起きるものだけれど、いくつか違いがあると米メディアhealth lineで説明。
まず「紫外線アレルギー」は、主に免疫機能が反応して起きるもの。
リンクナー医師いわく、日光で変化した皮膚を身体が“潜在的な脅威”とみなし、それと戦うために防御モードに入ったことで「発疹」を引き起こすのだという。一般的には、20~40歳の女性に最も多く見受けられ、ほとんどの場合、腕、胸、脚などに発疹が現れ、顔にはあまり現れないそう。
一方で「日焼け」は、紫外線の照射による“やけど”の一種。発疹が出ることはなく、皮膚が赤くなるのが特徴だという。
どのように対策すべき?
リンクナー医師によると、紫外線アレルギーは、春または初夏に発生し、夏が進むにつれて徐々に日光に耐えられるようになってくると発疹も現れなくなる。
また、発疹が出たとしても、多くの場合は10日以内に自然に消滅するそう。リンクナー医師は「かゆみが気になる場合は、市販のかゆみ止めクリームを塗ってみて。ある程度、発疹の不快感を和らげることができるはず」とアドバイス。
そして、1番の予防ポイントは、アレルギー反応を起こさせないこと。
ニューヨーク・プレスビテリアン病院の皮膚科医であるシャリ・リプナー医師は「屋外で過ごす場合は、日差しが最も強い午前10時から午後2時の時間帯は避けるように。そして、帽子や日傘、長袖の服など、可能な限り肌を日光に晒さないこと。あとは、SPF30以上の日焼け止めをこまめに塗り直すのも効果的」と明かした。
気になったら、まず皮膚科医に相談
しかし、紫外線アレルギーの中には、重篤化するケースもあると話すリプナー医師。もしかしたら、紫外線アレルギーかも…と感じたら、自己判断せずに、まずは近くの皮膚科医に相談するのがベスト。
リプナー医師は「皮膚科医は、患者の皮膚を診察し、紫外線アレルギーか日焼けかを判断する。そして、それに合わせた適切な処置や処方を行なう」と話し、少しでも疑いがある場合は早めに専門家に相談するよう呼びかけている。(フロントロウ編集部)