マット・リーヴズ監督によるバットマン映画
マット・リーヴズ監督によるDCコミックス映画『The Batmn(原題)』は、ロバート・パティンソンを主役に起用し、若きブルース・ウェインに焦点を当てたフィルム・ノワール調の探偵映画のような新しいタイプの作品になると言われている。
今作では、ブルース・ウェイン/バットマンの他に、執事のアルフレッドや、悪役のリドラーとペンギンの登場も決まっている。また、『ファンタスティックビースト』シリーズのゾーイ・クラヴィッツが、キャットウーマンを演じる。
ゾーイ・クラヴィッツがキャットウーマンに
ゾーイは、クリストファー・ノーラン監督による『ダークナイト』3部作では、オーディションすら受けさせてもらえなかったことを過去に明かしており、その時にはこんな発言を。
「『ダークナイト ライジング』では、私の見た目が“都会的すぎる”っていう理由で小さな役のオーディションすら受けさせてもらえなかった。『一体、物語と何の関係があるの?』って納得がいかなかったな。だって、私には『よう、バットマン、元気?調子どう?』みたいなチャラい役しかできないって勝手に決めつけられているみたいだった」
そんな経緯もあり、ゾーイが新キャットウーマンに選ばれた際には、多くのファンが歓喜していた。2020年1月から撮影が開始されていた本作だけれど、現在は新型コロナウイルスの影響で撮影休止中。欧米各国では徐々にショービズ界も再開してきているけれど、多くのスタッフが集まることになる大規模な映画の撮影が再開されるまでには、まだ時間がかかると見られている。
ゾーイ・クラヴィッツ、キャットスーツがすごく好き
そんななか、ゾーイが米ポッドキャスト『Happy Sad Confused(原題)』に出演。今作での自分のメイン衣装となるキャットスーツについて、「(キャットウーマンの衣装は)すごく好きだね」と話し始めた。
「この映画のトーンは、完全に独自のものってかんじだよ。おもしろい。オリジナルのキャットスーツのようにシンプルなものを作ることが、どれだけ難しいことか考えたことがなかったんだけど、それってつまりジージャンを開発するみたいなことなんだよね。これはジーパン。なのにジャケット。どうやるのってね。でも、ジャクリーヌ・デュランは素晴らしい衣装デザイナーなの。天才だよ」
キャットスーツといえば、これまで映画では、リー・メリウェザー、ミシェル・ファイファー、ハル・ベリー、アン・ハサウェイが着用してきた黒いタイトなスーツ。『ダークナイト ライジング』でキャットスーツを着たアンは、その衣装を「精神的なテロリスト」と呼ぶほどストレスだったことを明かしているけれど、ゾーイは、リーヴス監督による制作過程への方針が良かったと明かす。
「この規模の映画となると、『これを着て。あそこに立って。これを言って』っていう風になりがちなんだけど、(今作では)制作過程にも参加できて良かった。マットは過程を大事にする人だから、すべては、私、マット、ジャクリーヌでの会話から始まった。一緒にこの衣装を作り出したってかんじ」
『The Batman』では主演のロバートも、有害な男らしさを助長したくないと、そこまで筋肉ムキムキになるつもりはないと話しており、リーヴス監督が目指す新しいスタイルのバットマン映画に向けて、キャストたちも各々自分の考えるキャラクター像を想像しているよう。(フロントロウ編集部)