ファッションが最高な『プラダを着た悪魔』
2003年に出版された小説を基に、2006年に映画化された『プラダを着た悪魔』。主役アンディを演じたアン・ハサウェイや、鬼編集長ミランダを演じたメリル・ストリープの演技も高く評価されたけれど、やっぱりその魅力は劇中で登場するファッション。
物語が一流ファッション雑誌の編集部内で繰り広げられるとあり、多くのファッション好きの憧れのブランドであるCHANEL(シャネル)やChristian Louboutin(クリスチャン ルブタン)、ARMANI(アルマーニ)やKate Spade(ケイト・スペード)まで、数多くのブランドアイテムが登場する。
『プラダを着た悪魔』の名シーン
アンディは元々ジャーナリスト志望なのでファッションには疎かったけれど、先輩のエミリーにそのセンスをバカにされ、大変身を遂げてみせる。その名シーンといえば、アンディがシャネルのブーツを履きこなしたあのシーン。
エミリー・ブラント演じるエミリーと、ジゼル・ブンチェン演じるセレーナがアンディの出社前に彼女のファッションについてコソコソと話している。しかしそこに、ファッションに磨きをかけたアンディが登場し、2人は言葉を失う。エミリーが動揺しながら発した言葉といえば、「あなた、シ…、シャネルのブーツを履いてるの?」。そんなエミリーの質問に、アンディは「はい、そうですね」とクールに答える。
アン・ハサウェイが名シーンをイジった目的は?
そんなスカっとする名シーンを、14年越しにアンがイジる出来事があった。この日、自身のインスタグラムを更新したアン。アンディがシャネルのブーツを履いている画像だけれど、よく見ると、マスクをつけている! さらにその画像には、こんなキャプションが。
「『あなた、シ…』
『シーディーシー(CDC/アメリカ疾病予防管理センター)は、私達はまだ新型コロナウイルスのパンデミックの最中だから、マスクをつけることを推奨しているのって?はい、そうですね』」
そう、アンが今回この投稿をしたのは、まだ新型コロナウイルスの脅威は終わっていないと意識することや、マスクの着用を呼びかけるため。世界各地で新型コロナウイルス対策が緩められてきているけれど、各地で感染の第2波が確認されている。とくにアンには4歳と生後約半年となる2人の子供がいるため、まだまだ気を緩めるのは早いと呼びかけずにはいられなかったよう。
ちなみにアンは、この投稿にこんなコメントを添えている。
「マスク?パンデミック中に?画期的ね」
これはもちろん、鬼編集長ミランダの名言から。最先端をいくファッション雑誌の編集部の会議で、春に花柄という定番のアイディアを出した編集者に対してミランダは、「花柄?春に?画期的ね」という皮肉100%な返事をして、場を凍りつかせた。
アン・ハサウェイ、コロナ禍でもファンを喜ばせる
今回は『プラダを着た悪魔』をネタにしてファンを喜ばせたアンだけれど、4月には、『プリティ・プリンセス』をテーマにファンを歓喜させた出来事も。2001年に公開され、アンを一躍人気俳優へと押し上げた映画『プリティ・プリンセス』では、ある国の王女ミアを演じたアン。
新型コロナウイルスの影響によって、自宅でできるインターネット上のチャレンジが数多く生まれ、そのひとつとして、枕をドレスに見立ててポーズを取る枕チャレンジ(Pillow Challenge)も人気となり、アンもチャレンジに参加。そこでテーマにしたのが、『プリティ・プリンセス』のミアだった。20年ぶりにミアの姿が見れたとあって、ファンからは喜びのコメントの嵐に。
アンは元々は頻繁にインスタグラムを更新している俳優ではないのだけれど、新型コロナウイルスで時間が出来たことや、アメリカから世界中へ広がった黒人の人権を求めるBlack Lives Matter(ブラック・ライヴズ・マター)ムーブメントを支持するために、ここ数ヵ月は比較的頻繁にインスタグラムを使用している。(フロントロウ編集部)