初のレゲエ・アルバムをリリース
「アイム・ユアーズ」などの代表曲で知られるシンガーソングライターのジェイソン・ムラーズが、先週6月19日に最新アルバム『ルック・フォー・ザ・グッド』をリリースした。通算7作目となる本作は、ジェイソンの音楽キャリアの根底に流れるレゲエに対する愛が込められた、彼にとって初のレゲエ・アルバムとなっている。
ジェイソンはリリースに際して、「レゲエ・ミュージックは自由と喜びの音。我々の不安や恐れに希望の光を当てるもので、社会が偏見のないより公正な社会へと変わる力になり得る」とコメントしている。
新作からは、ファーストシングル「ルック・フォー・ザ・グッド」の日本語字幕付きのミュージックビデオも公開されている。
ブラック・ライヴズ・マター運動への支持を表明
ジェイソンが最新作をリリースした6月19日は、アメリカ・テキサス州で奴隷が完全に解放されたことを記念するジューンティーンス(奴隷解放日)という記念日となっている。
ジェイソンは人種差別の廃止を訴えるブラック・ライヴズ・マター運動への支持を表明して、『ルック・フォー・ザ・グッド』からの収益を全額寄付することを宣言。次のようにコメントを寄せている。
「平等の権利において大きな前進となった記念日である6月19日、私は、誇りをもって黒人の方々と共に立ち上がり、ニュー・アルバム『ルック・フォー・ザ・グッド』からの収益をすべて寄付する事を宣言します。
約束、思い、祈りを超えて、行動すべき時が来ました。
まずは、アルバムのロイヤリティのアドバンスとして受け取った$250,000(約2,700万円)全額を、下記の団体に寄付します。
Black lives Matter
San Diego Young Artists Music Academy
RISE San Diego
Grassroots Law Project
Center On Policy Initiatives
Equal Justice Initiativeジェイソン・ムラーズ・ファウンデーションなど、私が自ら立ち上げた慈善事業などを通じ、このような寄付金がそれぞれのコミュニティーで非常に有効活用されていくのを見てきました。それは、変化をもたらすプログラムをスポンサーすることだったり、ボランティアやスタッフへのサポートだったり。
これまで、メディアで取り上げてもらうために慈善事業をやってきたつもりはありませんでしたが、今回は、クリエイターの皆様やビジネスを牽引するリーダーの方々にも私と同じように立ち上がっていただきたい、財産や収益を寄付していただきたいという思いから、あえて公に発表させて頂くことにしました。そして、すべての人の人生が素晴らしいものであった時に初めて、自分の人生も素晴らしいものになるということに気づいていただきたいのです。
今後も、年に一度、人権や正義のために活動している様々な団体に寄付をしていきます。
この寄付は私が個人として行うもので、Jason Mraz Foundationの資金であるツアーの収益や皆様からの寄付は、引き続き団体のボード・メンバーの承認のもと運用していきます。
今、私達は歴史の大きな転換点にいますが、これは決してゴールではありません。
私の歌詞が、行動が伴わないただの高尚な言葉だったら、それに意味があるでしょうか?
新曲『メイク・ラヴ』で、私の心が、こう歌っています。
『僕が祈る時は 両足を動かす
そしてあのビートが聞こえたら 音にありがとうと言う
その音は僕をありのままの自分に近づける
そして今の僕がなるべきなのは与える男なんだ
君たちに生の泉の水をあげよう
他の人が地獄から抜け出すのを助けるためには
自分自身を少し与えないとね』そういうことなんです」
『ルック・フォー・ザ・グッド』は6月19日より配信がスタートしているほか、7月24日にはボーナストラックを2曲追加で収録した日本国内盤が発売される。(フロントロウ編集部)