映画『トランスフォーマー』シリーズの1作目と2作目でヒロインを演じた俳優のミーガン・フォックスが、約10年前に出演したトーク番組で明かしたあるエピソードが波紋を呼んでいる。(フロントロウ編集部)

ミーガン・フォックスの過去の発言が掘り起こされる

 シリーズの記念すべき第1作目である映画『トランスフォーマー』とその続編『トランスフォーマー/リベンジ』でヒロインのミカエラを演じた俳優のミーガン・フォックスが、2009年に米人気トーク番組『Jimmy Kimmel Live(原題)』に出演した際に明かしたあるエピソードが、今になって問題視されている。

画像: ミーガン・フォックスの過去の発言が掘り起こされる

 この番組で、ミーガンは『トランスフォーマー』シリーズを手がけるマイケル・ベイ監督がメガホンをとった映画『バッドボーイズ 2バッド』(2003年公開)に、エキストラとして出演した時のエピソードを披露したのだが、当時、まだ15歳だったミーガンに対して、ベイ監督が“性的な描写”を要求していたことが不適切だとして非難を浴びている。

 「15歳になったばかりの時に『バッドボーイズ 2バッド』にエキストラとして出演したの。クラブでのシーンの撮影で、私は星とストライプ柄のビキニに赤いカウボーイハットをかぶって、15センチくらいのヒールを履いていた。マイケルはOKを出したけど、ほかのスタッフが『マイケル、彼女はまだ15歳だから、バーの席に座らせたり、お酒を持たせたりすることはできない』って言ったの。マイケルはこの問題の解決策として、(人工的な)滝の下で私を踊らせて、びしょ濡れにすることにした」−2009年に『Jimmy Kimmel Live(原題)』に出演した際のミーガン・フォックスの発言。

画像: マイケル・ベイ監督(左)と俳優のミーガン・フォックス(右)。

マイケル・ベイ監督(左)と俳優のミーガン・フォックス(右)。

 番組が放送された当時はさほど問題にならなかったが、MeToo運動の影響で、ハリウッドでは今、女性にセクシーさや性的な要素を求める風潮を見直す動きが高まっている。ミーガンの口ぶりからすると、問題のシーンの撮影は同意のうえで行われたもののようだったが、世間の人たちはたとえ同意のうえであったとしても、未成年者を性の対象にすることは許されるべきではないと考えているよう。

 また、先ほどのミーガンの発言をうけて、ジョークとはいえ「ものすごく健全だね」など、配慮に欠けるコメントをした番組司会者のジミー・キンメルに対しても、批判の声が集まっている。

 ちなみに、『トランスフォーマー』シリーズのヒロインとしてファンから絶大な人気を誇っていたミーガンだが、ベイ監督について「彼は悪名高き変人だって人に思われたいの。ヒトラーみたいになりたいと思っているし、実際にそうよ」「社会的スキルが一切ない」と発言したことがきっかけで、ヒロインの座から引きずり下ろされてしまった。(フロントロウ編集部)

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