良い人として知られる俳優のキアヌ・リーブスは、20代の頃から芯が通った行動をしていた。(フロントロウ編集部)

良い人代表のキアヌ・リーブス

 ハリウッドきっての“良い人”として知られる俳優のキアヌ・リーブスといえば、妹のために彼女の通う学校を訪れたり、女性ファンと写真を撮る時には手を触れないようにしていたりと、敬意を持って人と関わっていることで有名。そしてその態度は、ある程度親しくなってからも変わらないよう。

 キアヌがキャリア初期に出演した1992年の映画『ドラキュラ』は、ゲイリー・オールドマンやウィノナ・ライダー、そしてアンソニー・ホプキンスなど、豪華な俳優陣が出演し、故石岡瑛子氏が衣装は第65回アカデミー賞衣装デザイン賞を受賞した。監督は、かのフランシス・フォード・コッポラ監督だけれど、現在では問題視されるであろう言動もあったという。

 『ドラキュラ』のキアヌ・リーブス。

女性俳優を泣かせるために監督があることを指示

 ウィノナは、自身が演じるミナが泣くシーンの撮影で泣くことができなかったと英The Sunday Timesに話す。そこでコッポラ監督が取った行動は、彼女を侮辱すること。なんと、ウィノナに向かって「この売春婦!」などと叫び、彼女を泣かせようとしたという。

 売春婦という言葉を侮辱として使用することは、性風俗で働く人も侮辱することになるうえ、相手を罵倒して泣かせようとすることは、現在であれば問題視される可能性は高い。とはいえ、今から28年前の撮影現場ですら良い方法とは思わない人も多かったよう。ウィノナは続けてこう明かした。

「物語のために、泣いてなきゃいけなかった。リチャード・E・グラント、アンソニー・ホプキンス、キアヌ…、フランシスは私を泣かせるためにみんなに叫ばせようとしてたの。でも、キアヌはそうしなかった。アンソニーもそうしなかった。ただただ上手くいかなかった。私は、ほんとに?ってかんじだった。逆の効果だったね」

 『ドラキュラ』で恋人を演じたキアヌとウィノナ。

 監督に指示されれば、その通りに行動してしまう人も多い。とくに、当時すでに50代だったアンソニーに対して、キアヌは20代後半。映画『ゴッドファーザー』シリーズを手掛けたコッポラ監督の指示には従ってしまってもおかしくはないけれど、不用意に人を侮辱するという行為はしっかり拒絶したという。

今でも仲が良いウィノナとキアヌ

 この共演をきっかけに、ウィノナとキアヌは今でも仲の良い友人となったことで知られており、その後『スキャナー・ダークリー』、『50歳の恋愛白書』、『おとなの恋は、まわり道』と、計4回の共演を果たしている。

 さらに恋人たちを演じた『ドラキュラ』では、結婚式のシーンを本物の神父を招いて撮影しており、実際に結婚したかもしれないと2人が認めたことも。2人の絆の裏には、お互いへのきちんとした敬意があったよう。(フロントロウ編集部)

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