シャーリーズ・セロンが「大嫌いな同業者」をぶっちゃける
2003年公開の映画『モンスター』で実在の連続殺人犯アイリーン・ウォーノスを怪演し、その年のアカデミー賞とゴールデングローブ賞で主演女優賞を獲得したほか、『イーオン・フラックス』や『マッドマックス怒りのデス・ロード』、『アトミック・ブロンド』といった作品では激しいアクションにも挑戦するなど、さまざまな役柄を演じ分けるカメレオン俳優として名を馳せているシャーリーズ・セロン。
近年では、2016年にアメリカで実際に起こった女性キャスターへのセクハラ騒動を映画化した『スキャンダル』で製作・主演を務め、アカデミー賞とゴールデングローブ賞の主演女優賞にノミネートされるなど、社会問題にも斬り込む数々の作品に携わっている。
そんなシャーリーズが、じつは大嫌いな同業者がいることを告白。自宅からリモート出演したラジオ番組『The Haward Stern Show(ザ・ハワード・スターン・ショー』)でのインタビューで、その人物について辛辣にこき下ろした。
シャーリーズが嫌悪感を露わにしたハリウッドの大御所とは、日本でもコアなファンが多い、アクション俳優のスティーヴン・セガール。
1990年代に大ヒットした『沈黙の戦艦』、『沈黙の要塞』、『沈黙の断崖』ほか『沈黙の○○』シリーズで知られるスティーヴンは、17歳から10年以上、大阪に滞在していたため日本語が堪能なほか、剣道・柔道・空手といった日本発祥の格闘技にも精通しており、彼が演じる侍魂を感じさせるキャラクターは、世界中のアクション映画ファンを魅了した。
複数の女性からセクハラやレイプで告発
しかし、近年では、2017年に人気テレビ司会者エレン・デジェネレスの妻でドラマ『アリーmy Love』などで知られる女優ポーシャ・デ・ロッシが、スティーヴンの映画のオーディションを受けた際、彼からセクハラを受けたとツイッターを通じて告発。
さらに2018年には、『#Me Too』ムーブメントの流れを受けて、元俳優とモデルの2名の女性が、スティーヴンから約25年前にレイプやセクハラ被害を受けたと告発した。
このほかにも、映画『最'狂'絶叫計画』の俳優ジェニー・マッカーシーもオーディションにてスティーヴンからセクハラ被害を受けたことを証言している。
シャーリーズがスティーヴンをボロカスにディスる
『The Haward Stern Show』の司会者であるラジオDJのハワード・スターンが、アクション映画の大ファンだという話の流れから、アクション映画の役作りのために見ているというYouTube動画に言及。
YouTubeでアクションシーンの動画を探していると、必ずスティーヴンが日本でアクションシーンを繰り広げる動画に行きあたってしまうとウンザリした様子で語ったシャーリーズは、スティーヴンがとにかく大嫌いであるという事実をまったくオブラートに包まず、こんな言葉で痛烈にディスった。
「彼(スティーヴン)のことを悪く言うのには、私はまったく抵抗がない。だって、彼は女性に対して全然親切じゃないから。ファック・ユーって感じ。彼は太りすぎだし、戦闘シーンだって全然ダメ。あなたも見てみてよ。(彼の演技は)本当にヒドいから。相手の顔を掴んで押してるだけ。全部段取りどおり」
何人もの女性たちから性的暴行を告発されているという事実にくわえて、アクションスターとしての実力も到底尊敬に値するものではないとスティーヴンを酷評したシャーリーズ。個人的に何かいざこざがあったというわけでは無さそうだが、スティーヴンに対する敵意を隠さなかった。
ちなみに、スティーヴンは2020年3月、仮想通貨「Bitcoiin2Gen(B2G)」のステルスマーケティングを行ったことで、証券取引委員会(SEC)から約3600万円の罰金の支払いを命じられたことが報じられた。
シャーリーズは、同じインタビューの中で、2013年から約1年半交際した映画『ミルク』の俳優ショーン・ペンと、当時、婚約・結婚のウワサが浮上したことについて、「は? 全然そんな事実は無いけど。いや、無い。私が、ショーンと結婚しそうになった? そんなことは無い。デマね。私たちは付き合ってただけ」と完全否定したことでも注目を集めた。
(フロントロウ編集部)