『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』2021年配信へ
エミー賞常連の大人気ドラマ『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語(原題:Handmaid’s Tale)』は最新のシーズン4が制作されることが2019年7月に発表され、その後、2020年に入ってカナダで撮影をスタート。順調に行けば年内に米Huluで放送されると見られていたものの、新型コロナウイルスの世界的パンデミックが原因で、突如として撮影がストップ。
主人公のジューンを演じる主演のエリザベス・モスは5月末に、「(新型コロナウイルスのために撮影がシャットダウンされたのは)撮影をはじめてからまだ2週間だったから、まだ撮らなくてはいけないシーズンが丸々残っているの。みんな養わなくてはいけない家族がいるし、家賃も払わなくてはいけないから仕事に戻りたいんだけど、同時に、人の命はテレビ番組には変えられない。みんなにとって安全な形でやる方法を模索しているところ」と、米Extraにこの一件を説明していた。
そして6月現在、ドラマの撮影はまだ再開していない。そんななか、米Huluが広告主向けのイベントで『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』シーズン4の配信が2021年になることを正式に認めた。
※この先にはシーズン3までのネタバレが含まれます。
『ハンドメイズ・テイル』シーズン4ティーザー予告
そんななか6月24日に、米Huluが、『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語(原題:Handmaid’s Tale)』シーズン4のティーザー予告を公開した。
現時点で撮り終えている一部映像のほか、過去シーズンの映像もからめて制作された本映像では、ジューンが、「私の娘にはもっと良い人生を送る権利がある。私たちみんなにその権利がある。変化を起こすのは容易ではない。じっとしていては戦争には勝てない」と話すシーンから幕開ける。
そして映像には、シーズン3で子供たちの脱出を手助けしたジョゼフ・ローレンス司令官や、ギレアドでジューンと恋に落ちたニック・ブレイン、ジューンを指導したリディアおばも登場。「この子たち全員は、ジューンの遺産だ」とジューンの強さに圧倒されるローレンス司令官の「次の数週間で起こるできごとが、この国の未来を決める」という言葉からは、今シーズンも目まぐるしい早さでギレアド共和国の命運が変わっていくことが伺える。
そんななか当然とも言えるが、リディアおばはジューンの裏切りに憤慨していることがわかる。「彼女はいまだに野放しでいる!そしてこの高潔な国に対して、何か残虐なことを企んでいる!」と吠えるリディアおばは、「あの子は救いようがない」と断言。
そして国内外がジューンの動きに注目するなか、ジューンはシーズン4でも革命の中心にいることがわかる。「安全な場所なんてどこにもない。みんなで逃げるべき」とパニックになる女中に対し、いつもの冷静な口調で、「彼女たちは助けられるべき。でも私一人ではできない」と語るジューン。
そんなティーザー予告は、ジューンの「まだ始まったばかり」というひと言で幕を閉じる。
シーズン3の最後がクリフハンガー(※続きが気になる終わり方)で終わったことや、シーズン4では主演のエリザベスが監督デビューする予定であることなど、最新シーズンに対するファンの期待は高い。今回のパンデミックがエピソード数など制作にどのように影響するかは発表されておらず、正式な配信日は撮影が始まってから発表されると見られている。
『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』は、日本ではHuluにてシーズン1〜3が配信中。
※シーズン4ティーザー予告のセリフはフロントロウ編集部による翻訳。
(フロントロウ編集部)