エミネムが自らバトルに終止符を打つ
ラッパーのエミネムが参加した、2019年発売のコンウェイ・ザ・マシーンの楽曲「Bang(原題)」の未公開のオリジナルバージョンが、先日、流出する騒動があり、元のリリックで、エミネムがディディやパフ・ダディ、P・ディディなどの名前で知られるラッパーのショーン・コムズが立ち上げた音楽専門ケーブルTV局「Revolt TV」のことを、「パフィ・コムズにはシャウトアウトするけど、Revoltはファック」とディスっていたことが発覚。
それを受けて、後日、Revolt TVはインスタグラムに「お前こそファックだ、エミネム」と書かれた画像を投稿し、さらに「エミネムはブラックカルチャー(黒人文化)に招かれた立場なのに、Revoltについて語ることができると勘違いしています。Revoltは黒人の起業家が所有する黒人メディアで、チームの過半数が黒人です。 Revoltは自分たちのプラットフォームを使って、継続的に社会正義や平等に関する重要な問題を発信してきました。私たちはすべての仕事を通じて、重要な役割を果たしています。エミネムが私たちに対して行なったことは、(Black Lives Matterが活発化する今の状況で)不必要な妨害です。それは許されるべきではありません」という声明文を米Billboardで発表し、猛反論した。
このRevoltからの“宣戦布告”とも取れる声明文に、エミネムも自身のツイッターを通じて反応。
しかし、てっきりやり返すのかと思ったら、「Revoltの主張に同意する。あれは不必要な妨害だった。誰にもあのバースを聞かせるつもりはなかった。(レコーディング中に)白熱しすぎたから、あとでよく考えて外すことを決めたんだ。でも、リリースするつもりがなかった曲が、We Transferからどんどん流出してる。Revoltと俺のあいだに何も問題はない。むしろ、彼らと何かポジティブなことに取り組んで、今回の件を別の方向へと持っていけたらと思ってる」とコメントし、めずらしく謝罪する姿勢を見せた。
In response to @revolttv... pic.twitter.com/XrFJi2BZDy
— Marshall Mathers (@Eminem) June 25, 2020
ちなみに、Revolt側は今のところエミネムの謝罪コメントに一切リアクションをしていない。果たして、エミネムが言っていた“ポジティブな取り組み”を両者が協力して行なう日は来るのだろうか。(フロントロウ編集部)