ジャスティン・ビーバーが宣言通り法的措置を取る
シンガーのジャスティン・ビーバーがSNS上で2人の女性から過去の性的暴行を告発された件で、ジャスティン側が約22億円の賠償金を求めて被害者を名乗る女性2人を提訴したことを、米TMZほか複数のメディアが報じている。
きっかけは、つい先日ダニエルと名乗る女性がツイッターに投稿した、今から約6年前の2014年3月9日に米テキサス州オースティンにあるフォー・シーズンズ・ホテルで、ジャスティンから性的虐待を受けたことを告発する内容のツイート。そこには、ジャスティンから性行為を強要され、同意なしに肉体関係を結んだことなど、被害にあった当時の状況が事細かに記されていた。
それを受けて、今度はキャディ(Kadi)と名乗る別の女性が、今から約5年前の2015年の5月4日の夜にニューヨーク市内にあるホテルの一室で、ジャスティンから性行為を強要されたことを明かし、証拠としてジャスティンのボディガードを長年務めるマイキー・アラナとのメールのやりとりや、ジャスティンと撮影した写真をツイッターに投稿。事実であれば、ジャスティンのシンガーとしての地位はおろか、キャリアが終わる可能性もある大スキャンダルに世間は騒然となった。
その後、自身のツイッターでコメントを発表したジャスティンは、1人目の告発者であるダニエルの話にあったように、2014年3月9日から10日にかけてオースティンにいたことや、当時、オースティンで開催されていた音楽フェスや映画祭を組み合わせた大規模複合イベント「SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)」にサプライズで出演したことは事実だが、被害者の女性がジャスティンから性的虐待を受けたとされる夜にフォー・シーズンズ・ホテルには「行っていない」と主張。
さらに、その夜は当時交際していたシンガーのセレーナ・ゴメスや友人たちと別の場所にいたとして、自身にかけられた疑惑を全否定した。
キャディの件については直接的な言及は避けたものの、最後のツイートで「性的虐待に関するすべての主張が真剣に受け止められるべきだと思うし、だからこそ、僕は必要とされる対応をすることにした。とはいえ、今回の件は事実上不可能であり、(それを証明するためにも)今後はツイッターと当局と協力して法的措置を講じるつもりだ」と宣言していた通り、今回、虚偽の証言によって名誉を傷つけられたとして訴訟に踏み切った。
Every claim of sexual abuse should be taken very seriously and this is why my response was needed. However this story is factually impossible and that is why I will be working with twitter and authorities to take legal action.
— Justin Bieber (@justinbieber) June 22, 2020
米TMZによると、ジャスティン側はダニエルとキャディにそれぞれ約11億円の賠償金を求めており、ダニエルに対しては自身のツイッターにも投稿していたが、彼女の主張が虚偽であることを証明するにたる「疑う余地のない証拠書類」があるという。同様にキャディの主張についても、彼女が被害にあったとされる2015年5月4日にジャスティンはニューヨークで開催されたメットガラに出席しており、その日の夜から5月5日の早朝までアフターパーティに参加していたことを証明する写真や関係者の証言があるとしている。
また、ジャスティン側は、ダニエルとキャディのツイッターアカウントは“同一人物”が運営していると考えているそう。(フロントロウ編集部)