『TWD』ニーガンを平手打ちしたキャラ
2010年に放送が開始され、今年で10周年を迎えたドラマ『ウォーキング・デッド』は、シーズン1からシーズン10までのすべてのシーズンに、ダリル役のノーマン・リーダスが出演して人気を博しているけれど、過去には数多くのキャラクターが登場してきた。
シーズン5からシーズン7で舞台となったアレクサンドリア共同体は、塀に囲まれた居住区。しかし、ジェフリー・ディーン・モーガン演じるニーガンが率いる救世主グループによって制圧されてしまった。様々なキャラクターたちの思索が交錯し、息もつかせぬ展開の連続でファンを楽しませたけれど、プロデューサーであるスコット・M・ギンプルは、ある特定のシーンに出演した俳優にはしっかりアフターケアを行なっていた。
その俳優とは、アレクサンドリア共同体の住人オリヴィアを演じたアン・マホーニー。
スコット・M・ギンプルが見せた気づかい
オリヴィアといえば、アレクサンドリア共同体の物資の管理を担当しており、救世主のリーダーであるニーガンと非常に仲が悪かった。そんなこともあり、ニーガンはオリヴィアの体型をバカにしたり、性的な言葉を投げかけたりと、酷い行動を取っていた。物語とはいえ、スコットは演じている俳優への配慮をせずにはいられなかったよう。アーニーが、米ポッドキャスト『Talk JSS To Me』でこう明かした。
「ギンプルが電話をかけてきて、『あのセリフは申し訳なく思ってるって知っておいてほしくて。でもニーガンはクソッタレだから、クソッタレなことを言うんだ。でも君のことをそう思ってる人は一人もいない。あのシーンは、彼が女性蔑視なキャラクターだって見せるためのものなんだ』って言ってくれた」
カメラの外では仲良しのアンとジェフリー
しっかりと女性俳優への敬意と気づかいを見せたスコットの行動は、プロデューサーとして適切な対応といえる。また、アンはニーガン役のジェフリーと仲が良かったそうで、俳優として、『ウォーキング・デッド』の撮影にのぞんでいた日々をこう振り返った。
「その他の時はジェフリーはすごく良い人だったし、冗談も言いあってた。ちょっと兄と妹みたいな関係性だったかな。それに、怒るのは役者としての私の仕事じゃない?まあ人がそういうことを言った時には傷つくんだけど(笑)でもオリヴィアはそういう人だから。そして彼女は立ち上がる。母熊みたいな立ち位置に自分を置いてた」
(フロントロウ編集部)