未知なる“宇宙”を香りで体験
ほとんどの人にとって、宇宙がどのように見え、どのように感じられるかを想像するのは難しい。ましてや、宇宙が“どんな香り”がするのかなんて、到底知ることはできない。
そんな“宇宙の香り”を、なんと自宅で体験できるようになるかもしれない!
先日、アメリカ航空宇宙局のNASAが開発に携わっている、“宇宙の香り”を再現した香水「オーデスペース (Eau de Space)」が登場。
世界中の人々にこのユニークな香りを体験してもらえるよう、2020年10月ごろの発売を目標にクラウドファンディングサイト「キックスターター(Kickstarter)」にて制作費用の募集を呼びかけている。
宇宙飛行士の訓練の一環として開発
CNNの報道によると、この香りは、もともとは宇宙飛行士たちが宇宙空間の“実際の匂い”に備えるための訓練の一環として考案されたもの。
2008年にNASAは、英Omega Ingredients社の創設者で化学者のスティーブ・ピアース氏に“宇宙の香り”の開発を依頼。4年の歳月をかけて完成させたという。
どんな香りがするの?
気になる「オーデスペース」の香りについて、香水のプロダクトマネージャーであるマット・リッチモンド氏は「宇宙飛行士は、この臭いを火薬、表面を焼いたステーキ、ラズベリー、ラムを混ぜたものだと表現している」と説明。少し甘みのある、スモーキーなフレグランスが好きな人には良いかも。
リッチモンド氏は、この革新的な香りをより多くの手に届けたいと考えているだけでなく、この製品をきっかけに、子どもたちが科学や技術、工学、数学に興味を持ってくれることも期待しているそう。
CNNによると、同社は「スメル オブ ザ ムーン(Smell of the Moon)」という姉妹製品も開発中だという。
現在、オーデスペースはクラウドファンディングで4万ドル以上の寄付、2,000人以上の支援者を集めている。価格は約1,615円(15ドル)で、2020年10月に発売予定。(フロントロウ編集部)