どの肌のパーツも喜ぶ「マルチマスキングケア」
スペシャルケアとして大人気のフェイスマスクだけれど、肌をたっぷりいたわる贅沢ケアのつもりが、逆に肌がつっぱってしまったり、テカりやすくなってしまったりとトラブルのもとになってしまうことも少なくない。それは、顔のパーツによって必要なケアが違うから。
ザ・ボディショップのスキンエキスパートを務めるフェイシャリストのヴァンダ・セラドールは、Tゾーンのテカりや目元の乾燥など顔はパーツごとでそれぞれ違うトラブルが起こっていると話し、「性質の違うトラブルをひとつのマスクで治すことはできない」と米メディアAllureでコメント。
そこでヴァンダが勧めるのが、顔のパーツごとに異なるフェイスマスクを塗る「マルチマスキングケア」。このケア法なら、それぞれのパーツの性質やその時の肌トラブルに合ったマスクを組み合わせて、どのパーツもベストなケアが同時にできるので、疲れた肌のケアにピッタリ。
マルチマスキングケアは、モデルのバーバラ・パルヴィンをはじめ多くのセレブが取り入れている。
パーツごとの悩みに合ったマスクの選び方
マルチマスキングケアをするのにもっとも重要なのは、パーツや肌悩みごとに合ったマスク選びをすること。
ヴァンダによると、油分の多いTゾーンやあごにはクレイやチャコール、乾燥しがちな目元や口元、頬にはヒアルロン酸やグリセリンが入ったマスクがオススメだという。ほかにも肌のシミやくすみが気になる部分にはビタミンCやグリコール酸、ニキビなどの炎症が気になる部分にはサリチル酸を含むマスクを選ぶようアドバイス。
これらの成分のほかにも自分の肌トラブルに効くと感じるマスクがあれば取り入れてOK。
マルチマスキングケアの方法
マルチマスキングケアの効果をより感じるために取り入れたいのは、マスクを使う前の下準備。NYの皮膚科医であるデンディ・エンゲルマン医師は、「マスクをする前に角質除去をして、肌の汚れを取り除いておくとマスクの成分をより浸透させられる」と話し、その後に化粧水でしっかり保湿するように勧めた。
いよいよマスクを塗る段階に入ったらチェックしておくべきなのが、それぞれのマスクが推奨している放置時間。製品によって推奨する放置時間は違うので、気にせずに塗ってしまうと一部が乾きすぎたり、成分が十分に行きわたらなかったりしてしまう。
ヴァンダは放置時間が長いものから先に塗るように話し、すべて塗り終わったらリラックスして過ごすようアドバイス。ちなみに清潔なファンデーションブラシを使って塗るとキレイに広げられるという。
時間が経って洗い流した後は、クリームなどで保湿して仕上げるけれど、エンゲルマン医師はこのときに優しくマッサージして血液循環を促すのもオススメだと付け加えた。
フェイシャリストや医師がオススメするマルチマスキングケア。肌の疲れを察知したときや、特別な予定の前などのスペシャルケアとして取り入れてみては。(フロントロウ編集部)