カニエ・ウェストがイーロン・マスク宅を訪問
昔のバイト先だったアパレルブランドGAPとの10年契約や妻でリアリティスターのビリオネア(億万長者)到達、そして、新曲「Wash Us In The Blood(ウォッシュ・アス・イン・ザ・ブラッド)」のリリースと、おめでたいニュースが立て続けに伝えられているラッパーのカニエ・ウェストが、以前から親しくしているテスラ社やスペースX社のCEOを務めるイーロン・マスクの自宅を訪問した。
2015年に出会って以来、交流を深め、カニエがテスラ社製の車に乗ったり、イーロンがカニエを「インスピレーションを与えてくれる人物」に挙げたりと、仲が良いことで知られる2人。
ツイッターでイーロンとのツーショットを公開したカニエは、「友だちの家に行ったら、お互いにオレンジの服を着ていたとき」と、この日、オレンジ色のブルゾンを羽織っていた自身に対し、奇しくも、イーロンもオレンジ(蜜柑)の刺繍が入ったTシャツを着ていたことを報告して、“マブダチ”ぶりをアピールした。
When you go to your boys house and you’re both wearing orangepic.twitter.com/IyPOdEKaVY
— ye (@kanyewest) July 1, 2020
イーロンも、カニエの訪問が嬉しかったのか、同じショットを自身のインスタグラムで公開。彼の足元を見てみると、カニエに会うのに合わせてか、ちゃんとカニエがスポーツブランドAdidas(アディダス)とのコラボで手がけた「Yeezy 500 High “Slate”」という型のスニーカーを履いていた。
2人の背後に写る「日本人アーティストの作品」
そろって日本のアニメやカルチャー、アートをこよなく愛していることで知られるイーロンとカニエ。
カニエは、たびたびお忍びで来日し、親交が深い日本人アーティストの村上隆の元を訪れたり、大ファンを公言している漫画『AKIRA』の原作者である大友克洋を訪問している様子をフロントロウでもお伝えしてきたが、イーロンもやはり日本発のアートがお気に入りのよう。
カニエとのツーショットの背後に写った巨大なガラスケースには、メタリックな質感&メカニカルな造形で女性をエロティックに描いた近未来的な作風が海外でも高い評価を受けている日本人アーティスト、空山基の代表作である「セクシーロボット」の像が飾られている。
ソニーが開発したエンタテインメントロボットである AIBO のデザインを手がけたことでも知られる空山氏といえば、ミュージシャンのファレル・ウィリアムスやシンガーのザ・ウィークエンド(The Weeknd)も彼の作品の大ファン。ザ・ウィークエンドも、イーロンと同じく「セクシーロボット」シリーズのうちの1体を所有している。
my baby arrivedpic.twitter.com/lHzZwphFbO
— The Weeknd (@theweeknd) October 18, 2019
さらに、2019年には、ハイファッションブランドのDior(ディオール)が空山氏の作品にインスピレーションを受けた近未来的なコレクションを発表。カニエの妻キムは、同年8月の来日中のコーデにこのコレクションのバッグを合わせていた。
ツーショットの「撮影者」に注目
話は、カニエとイーロンのツーショット写真に戻るが、2人のツーショットを撮影した人物が、セクシーロボット像が入ったガラスケースに映り込んでいることにお気づきだろうか?
スマホを構えるこの女性の正体は、イーロンの恋人でシンガーのグライムス。
イーロンとの第1子を5月に出産したばかりのグライムスは、カニエの自宅訪問に立ち合ったようで、“マブダチ”ショットの撮影者を買って出ていた。
イーロンとグライムスは、子供に「X Æ A-12 Musk(エックス・アッシュ・エー・トゥエルブ・マスク)」(※)という名前をつけたことを明かして世間をざわつかせたが、その後、カリフォルニア州の法律に合わせるため、最終的には「X AE A-XII Musk」と表記を変更した。
※「Æ/AE」の発音の仕方は、イーロンとグライムスがそれぞれ解説したが、イーロンは「アッシュ」、グライムスは「エーアイ」と説明しており、どちらの発音が正式かは定かではない。
今回の訪問でカニエが「X AE A-XII」と対面したのかは不明だが、もしかしたら、自身も4人の子供の父であるカニエは、前妻との子供を合わせると7人の子供がいるイーロンと“子だくさんパパトーク”に花を咲かせたのかもしれない。(フロントロウ編集部)
記事では当初、イーロン・マスク氏とグライムスの子供X Æ A-XIIについて“息子”と記載していましたが、グライムスがYouTubeのライブ配信のなかで“子供のジェンダーは子供自身が決めるもの”と語っていたため、ジェンダーを限定しない書き方に修正しました。